キャンプに行く時、常につきまとうのが積載問題。
道具を積み切れず頭を悩ませたことは、一度や二度では済まないのではないでしょうか。
そんな悩みを解決してくれるのが、積載量自体を増やすという手段。
手軽に積載量を増やすことができる方法のひとつ、ルーフボックスの使い方や特徴を紹介します。
ルーフボックスって?
ルーフボックスは、たまに街中でも見かけるクルマの上に乗っかっているケースのようなもののことです。
あの中に色々詰め込むことができるわけですね。
友人とスノーボードに行く時に、板やブーツを入れるのに使ったことがありますが、要は入りさえすればなんでも入れられるので、深く考えずにポイポイっと入れられて、とてもラクチンだった印象があります。
ボックスタイプであれば雨が降ったりしても中のものには影響が無いので、寝袋のような濡れると困るものでも入れられるのが便利ですね。
ちなみに積載量が決まっているので、あまり重いものは載せられません。
積載量はメーカーや種類によって異なります。
中身を入れた後は、フタを閉じてロックします。
これにより不意にフタが開くのを防ぎ、中身の盗難防止にもなります。
ルーフボックスを取り付けるには?
ルーフボックスを取り付けるには、先にルーフキャリアを取り付ける必要があります。
ルーフキャリアはバーをクルマに取り付けるためのアタッチメントと、2本のバーで構成されます。
ボックスを載せる土台のようなものですね。
車種によって取り付けられるアタッチメントが異なるので、マイカーに適合しているかあらかじめよくチェックしましょう。
バーの種類もいくつかあり、空気抵抗が少ないもの、ボックス以外のものも取り付けられるものなど違いがあります。
まとめると、ルーフボックスを取り付けるためには、アタッチメント、バー、ボックスの3つを買って装着しなければならない、ということです。
ルーフボックス選びの目線
ルーフボックスを導入するにあたり、知っておいた方が良いポイントを紹介します。
大きさ・形は?
ルーフボックスは形状的に、薄いもの、長いものを入れるのに適しています。
ゴツいもの、は苦手です。
ポール系や丸めて筒状になったマットなどは相性がいいですね。
クーラーボックスやコンテナなどは向きません。
サイズを大きくすれば単純に容量は増えますが、入れるものが無くてスカスカになっても意味が無いので、入れたいものの容量に合わせたサイズを選んだ方が良いと思います。
具体的にどのぐらいの容量でどのぐらい入れられたのかは後述します。
車高は?
セダンなどのもともと車高が低いクルマは、ボックスを載せてもワンボックスなどと同等ぐらいの高さになる程度なので、走行や駐車など、それほど高さを気にしなくても問題無いと思います。
ワンボックスやSUVなど、車高が180cmぐらいある場合はボックスを載せると230〜240cmぐらいになり、立体駐車場の高さ制限を越える場合があります。
最近の立体駐車場であればそれなりに高さがあるようですが、よく利用するところの高さを把握した上で、支障があるようなら、薄いタイプのボックスを選ぶなどで調節しましょう。
経験上、220cmを越えると停められる駐車場が限られる度合いが大きくなります。
取り付けて帰ってみたら自宅の駐車スペースに入らない、というようなことは避けたいですね、、。
使い勝手は?
樹脂製のハードタイプの他にバッグのようなソフトタイプもあります。
使わない時に外して室内に置いたりする場合は、その方が場所を取らずに済みますね。
ハードタイプは横からフタを開くのが基本ですが、両側から開けられるものと片側しか開かないものがあります。
駐車している向きや積み込む方向との兼ね合いがあるので、どのように積み込むかをシミュレーションしておくといいでしょう。
具体的な例としては、自宅の駐車スペースに停めた時に、左側は壁が近くて積み込めないのに左側から開けるタイプだった、などの失敗例はあり得そうなパターンですね。
キャンプにおける積み込み、荷下ろしという要素はそれなりに大きな割合を占めていると思うので、できるだけ効率的になるようにしておくと、毎回の負担が軽減できます。
運転への影響は?
40kmぐらいから風切り音が鳴り始め、速度が上がるに連れて音が大きくなります。
風切り音を抑えることができる、流線型のバーというのもあります。
シンプルなスクエアタイプのバーより高価ですけどね。
ルーフボックスに入る量
我が家が導入したのは、THULE(スーリー)のTouring Sportです。
スウェーデンのメーカーです。
長さ190×幅63cm×高さ39cm、容積300L、積載重量50kgで、同タイプの中では容積は小さいですが、細長く高さが抑えられています。
見た目はこんな感じで、後部座席のドアを開けてステップに乗って積み込みます。
後ろから見た図。
中にはこのぐらいのものを入れることができます。
キャンプマニアプロダクツ/ウッドポール2本 |
ケルティ/アジャスタブルポール2本 |
MSR/アジャスタブルポール2本 |
グランドシートとして使っているブルーシート |
子供用チェア2脚 |
キャンプオンパレード/4×4mタープ |
スノーピーク/Takeチェアロング |
アディロンダック/キャンパーズチェア |
コールマン/寝袋2つ |
ハイランダー/インフレーターマットシングルとダブル |
ヘリノックス/コット |
ヘリノックス/コットレッグ |
長物を中心にトランクだと安定感を保ちにくいものを積んでいます。
細かくてコンテナに入れた方が良いものを除いて、家族4人で必要なチェア系と寝具系はほぼ入れられます。
並べてみるとこんなにたくさん。
けっこう入ります。
Touringには全部で5つのバリエーションがあります。
ルーフボックスのおかげで車内はだいぶゆとりができ、今まで見えなかったバックミラーも見えるようになったので、結果的に安全性の向上にも繋がりました。
ビフォーアフター
ルーフボックスを付ける前と付けた後の積み込み具合の違いをご覧ください。
ビフォー
積み方が汚いというのもありますが、完全に荷物が天井まで積み上がって、バックミラーは全く見えない状況です。。
しかもラゲッジスペース以外にも助手席にクーラーボックスを置いたり、子供の足元に着替えが入ったバッグを置いたり、という状況でした。
アフター
そして導入後の状態。
まずはボックスの中から。
この時はグルキャンでタープが要らなかったので、だいぶ余裕を持って積んでいます。
ラゲッジスペースはこんな感じになりました。
やっとクーラーボックスが助手席を卒業しました。巨大なハードクーラーがラゲッジスペースに収まるようになったのは、かなり大きな変化です。
後部座席の足元もリュックぐらいの大きさのバッグがひとつだけ。
奥行が浅くなり、手前に余裕があります。
後方視界が若干確保されました。
まぁトランクだけだとそこまでインパクトのある違いは出てませんが、助手席や足元にゆとりができたのは大きな違いです。
ルーフボックスの着脱
取り付けも取り外しも工具を使わずに簡単にできます。
我が家のルーフボックスとアタッチメント・バーの着脱方法を説明します。
ボックスの着脱
ボックスの着脱はとても簡単。
Touringシリーズは、重いものでも15kg程度なので持ち上げるのは簡単ですが、大きさがあるため念のため補助についてもらった方が安全かもしれません。
私は慣れてからは、かろうじて一人でやれてました。
ボックスの中にあるこのハンドルを締めたり緩めたりするだけです。(^^;;
締める時は、締まりきると「キキキキッ」と音が鳴ります。
締まりきった時のボックス下部の留め具の状態。
緩めると写真のように広がっていき、ボックスを取り外せるようになります。
クワガタの角みたいですね。
前後左右の4か所にあります。
4か所とも緩めた状態で付け外しできます。
作業は2〜3分もあれば終わります。
取り付け時は左右に傾かないように気をつけましょう。
取り外したボックスは立てて置くことはできず平置きしなくてはいけないので、保管スペースが必要です。
ルーフキャリアの着脱
ボックスの土台となるキャリアの着脱方法です。
我が家のクルマはルーフレールがあるのでそのパターンです。
着脱方法は車種や使う器具によって異なると思うので参考程度にご覧ください。
まず最初に2本のバーの左右にアタッチメントを取り付けます。
バーの両端にはこのようにカバーが付いています。
カバーはグイッと手で引っ張ると取れます。
カバーを取るとバーとアタッチメントはモノレールのように噛み合う構造になっていて、バーの端からアタッチメントを滑り込ませることができます。
鍵穴側が外を向くようにセット。
あとで上に載せる際に位置を調整するのでおおよそで構いません。
これを4個取り付けます。
付属の鍵でカバーのロックを解除します。
そのまま引っ張るとカバーを取り外すことができます。
カバーには六角レンチが付いていて、金具を締める時にこのレンチを使います。
カバーを開けた状態です。
アタッチメントの下側にゴム製のバンドが付いていて、これをルーフレールに跨がせて固定します。
左右のアタッチメントのバンドを写真のように外した状態で、レールの上にバーを載せます。
バーの前後の位置は載せるボックスの留め具の前後の距離に合わせて、トランクオープン時にぶつからないかなどを確認しながら、バランスが良いところに配置しましょう。
我が家のクルマは、ルーフレールにバーの取り付け位置の印がついていました。
バーの左右は突き出ている長さが左右同じになるようにします。
配置が決まったらバンドを引っ張りながら先端のフックを元の位置に引っ掛けます。
このフック、取り外す時は結構硬いので、何か細くて硬い棒状のもので引っ掛けながら引っ張り出します。
私は付属の六角レンチを使っています。
最後に六角レンチでナットをしっかり締めて、カバーを元に戻し、ロックをしたら完了です。
ボックス同様にキャリアの着脱も手持ちの工具は不要で、手順もさほど難しくありません。
取り付けは20分、取り外しは10分ぐらいでしょうか。
手軽に積載量を増やすならルーフボックスがおすすめ
車外に積載量を増やす方法はいくつかありますが、ルーフボックスはそのまま荷物を入れられる手軽さ、という点で秀でています。
高いところにあるだけで、車内のラゲッジスペースに近い位置付けです。
かさばって不安定なマット系をルーフボックスに詰め込んで、ラゲッジスペースは重くて積み上げ安いもののを入れれば、荷崩れの不安も解消されますね。
積載量が増えたのをいいことに、さらにギアを買い足してしまわないよう気をつけましょう、、。
ボックスとラックの比較記事はこちらをご覧ください。
ではまた。
Have a good camp.
コメント
管理人様
ブログの更新、早速にありがとうございます!
「ビフォー」の様子、全く同様、同感です…子供達は荷物を踏み越えてチャイルドシートに行き、靴の置き場もないくらいです。
既に購入の決心は付いておりますので、あとはメーカーとモデルの決定と、妻の…これが最大の難関です(笑)
こんばんは。
ご覧頂いたんですね、ありがとうございます。
先にご連絡できなくてすみません。
車内が快適になるアピールをすれば奥様もきっと理解してくださると思いますよ!
頑張ってください!
管理人様
いつも楽しく拝見、そして勉強させていただいています。ルーフボックス導入を考えていること、さらに車も同じ!だということが分かり、初コメントさせてください。
我が家は5人家族でして、後方視界はほんの僅か、2列目足元も座面の高さまで満載です。来年度は遠方への連泊を考えており、ルーフボックスの導入を考えていますが、我が家にとっては安い買い物ではないこと、高さの問題等、なかなか踏ん切りがつきません。
もしよろしければ、
・導入後の車内の様子
・取付、取外しの難易度
・家族(特に奥様…笑)の反応
等について、もう少し教えていただけるとありがたいです。
長文乱文、お許しください。
こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます!
クルマが同じなんですね!
我が家は四人なので助手席を使えるんですが、五人だと座席が使えないので大変そうですね。(^^;;
実は導入後まだキャンプに行けてないのでフル積載してないんです。
10/14にキャンプに行く予定になってまして、その時であれば導入後の積載状態を撮れますので少しお待ちいただけますか?
取り付け、取り外しも含めてより詳しい情報をお伝えできると思います。
高さについては、取り付けてからは気にして見ていまして、2.2Mという制限がわりと多いように思います。
それ以下もたまにはあると思いますが、2.2M以内であればさほど困ることは無さそうです。
シャランであれば車高が175cmなので45cm未満のボックスにしておいた方が良さそうですね。
管理人様
返信ありがとうございます。
来週行かれるんですね!我が家も先週行ってきました。先週秋キャンプ、最高ですよね〜。
ルーフボックスの件、何だか、報告させてしまうようになってしまいすみません…ありがとうございます。楽しみに待っています!
いえいえ、気になさらないでください。
そういった情報収集も含めてキャンプにハマってますから。(^^;;
来週から一ヶ月で三つ予約を詰め込んだのですごく楽しみです。笑
お互い楽しみましょう!
では、また情報アップデートできたらご連絡致しますね。