キャンプの睡眠の心地良さを左右する寝袋選びはどうすればいいのか?

 

寝袋はキャンプ用のギアの中でも種類が非常に多く、使うシチュエーションによって求められるスペックが異なるので、選ぶのがとても難しいギアのひとつだと感じています。

自宅の場合でも夏と冬では使う布団が異なりますからね。

結局のところキャンプも同じで、ひとつの寝袋だけで全てのシーズンをまかなうのはなかなか難しいんじゃないかと思います。

 

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寝袋の種類と特徴 

まずは寝袋にはどういったものがあるのか、それぞれどのような特徴があるのか、を知るところから始めてみたいと思います。

 

マミー型

一般的に寝袋と言えばこの形をイメージしますよね。

私の古い記憶ではそんな感じでした。。(^^;;

学生の頃に歴史の授業で習った、ピラミッドの中にいるエジプトの王様のような形をしたやつです。

 

形以外の条件が同じであればマミー型の方がスペックが高いようですね。

なぜなら性能を上げるためにこの形をしてますから。

頭まですっぽり入り、足先に向かって細くなっていることで余分な隙間を減らし、保温性を上げています。

ただ、それはつまり、寝袋内のスペースを無くしていることを意味していますので、窮屈に感じてしまうこともあるかもしれませんね。

寝返りはそのままごろんとできますが、手や足を広げたりが制限されてしまいます。

寒い時期に肩口から入る冷気を防ぎたい人は絶対にマミー型をおすすめします。

 

封筒型

その名の通り茶封筒のような縦長の長方形のものです。

 

足の方まで広くゆとりがあるので、布団のようにリラックスして寝ることができます。

また、封筒型のもっとも特徴的なところとしては、連結してさらに広い寝袋にできるものがあるというところです。(と言うよりもはや布団)

単品でもワイドサイズがあるものもありますが、連結するとダブルベッドぐらい広くなったりします。

お子さんが小さく、添い寝が必要だったりすると必然的に封筒型を選ばざるを得ないですね。

隙間が多く頭までは包まれないので、防寒性能ではマミー型に劣ります。

 

素材

ダウン

ダウンは化繊と比べると暖かく、軽いです。

そしてダウンの寝袋の方が相対的に価格が高いものが多いです。

ダウンの量にもよりますが、ものによってはすごく小さくなるものがあります。

 

我が家のダウンと化繊の寝袋を比べるとこんな感じです。

 

ここまでサイズが違うと、家族四人分であれば、車載時のスペースにも影響しますね。

 

ダウンは水に濡れると性能が低下するので、表地の防水性能にもよりますが、カバーを使うなどして結露などで濡れないようにして使った方が良いようです。

 

モノにもよりますが、手洗いしかできないなど、お手入れには少し手間がかかります。

 

化繊

ダウンでは無く、ポリエステルなどの綿を使ったものです。

ダウンと比べるとかさばり、重さがあります。

暖かさ含め総合的なスペックはダウンに劣りますが、価格はリーズナブルなものが多いです。

 

反発力があり、収納時に気を抜くと膨らんでしまい、収納袋に入れづらくなったりするのがちょっと大変です。

 

洗濯機で洗えるなど、ダウンよりお手入れの手間はかからない傾向にあります。

 

ダウンのスペックについて

ダウン製品の性能はFP(フィルパワー)ダウン量という、主にふたつの要素で判断できます。

 

FP(フィルパワー)

フィルパワーは毛の密度の高さといいますか、まぁ簡単に言うとダウンそのものの性能を表す数値のようなものです。

数値が高ければ高いほど暖かいことを意味しています。

600FPもあれば充分に良質なダウンと言えるようですが、高級なダウンの寝袋は800とか900FPぐらいあります。

 

ダウン量

文字通り、ダウンがどのぐらい入っているかを表します。

単位はg(グラム)です。

多いに越したことはないですが、フィルパワーも高くないと性能が良いとは言えません。

 

寝袋のスペックの見方

だいたいの寝袋にはコンフォート(快適)温度、リミット(限界)温度などの記載があるので、実際にはダウンの性能云々よりもそれを目安に選ぶのがわかりやすいと思います。

ただ、この設定温度を目安にして選ぶ方法も、個人個人の寒さの感じ方や着ている服、マットの状態によって大きく条件が異なります。

 

代謝が良くて暑がりの男性などは、コンフォート温度と気温が同じぐらいでも問題なさそうですが、冷え性・寒がりの方は最低気温より5℃以上低いコンフォート温度のものを選んだ方が良いと思います。

コンフォート温度5°Cのものであれば、それだけで耐えられるのは気温10°Cぐらいまで、ということです。

 

各温度の位置付けについては登山具メーカーのマウンテンイクイップメントの説明ページが参考になります。

MEが推奨するシュラフの快適使用温度

 

どうやって寝袋を選べばいいか

冒頭でも書いた通り、結局のところ四季を通じて気温が30°C以上も変化する日本の環境では、常に同じ寝袋だけで対応するというのは難しいんじゃないかと思います。

 

まぁでもそれだけだと何のためにこの投稿したの??ってことになってしまいますので、何かしらまとめてみることにしましょう。(^^;;

(だって状況によりけりなんですもん。)

 

キャンプに行くシーズンで考えてみる

夏休みキャンパー

まず、22〜3℃以上あれば寝袋は不要です。

子供の夏休み中に近場に数回行く程度ならぶっちゃけ寝袋は買わずにタオルケットか何かで済ませられます。

 

あったかい時期だけキャンパー

ゴールデンウィークに始まりシルバーウィークに終わる的な、寒い時期はやりませんスタイルであれば、いわゆる3シーズン用というタイプで事足りると思います。

その時期であれば、気温は下がっても15℃程度なので、コンフォート5℃ぐらいの寝袋を持っておけば大丈夫そうですね。

余裕を持ってコンフォート0°Cぐらいあればバッチリです。

 

冬も出撃キャンパー

冬もやりたい、いろんなところへ行きたいという場合は、やはりコンフォート-10°C以下ぐらいのちゃんとした冬でも使える寝袋をもうひとつ用意するのが妥当なんじゃないかと思います。

 

ストーブを使ったり、服の着方などで同じ寝袋でいけないこともないですが、それはそれで色々と準備や考えなければいけないことがあるので、ハイスペックな寝袋ひとつでしのげるならそれに越したことはないと思います。

 

まぁいずれにしても、いきなり寒いところや過酷な環境に挑むとそれなりにリスクが伴いますので、少しずつ新しい環境でのキャンプを重ね、慣れながら試していくのがいいと思います。

小さい子連れの場合は特に。

 

 

ではまた。

Have a good camp.

 

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