アウトドア用のマットには、コンパクトさや取り扱い易さなど、種類によって異なる特徴があります。マット選びで失敗しないためには、どういう用途で何を優先するかを、あらかじめよく考えておくと良いでしょう。
今回は「キャンプでもとにかく快適に眠りたいっ!」というニーズに適した、寝心地の良さを重視した厚手のマットを紹介します。特に底冷えする寒い時期には、厚手のマットがおすすめです。
10cmマットの使い心地
様々なタイプのマットを使ってきている我が家ですが、最も極上のマットがこのオランダのメーカーnomad outdoor gearの「DREAMZONE10.0」。
これは日本では販売されていないモデルなんですが、日本で普通に流通している10cmのインフレーターマットと概ね同等のスペックです。
使用サイズは長さ198cm×幅68cmで、身長180cmの私が寝ても、ご覧の通り余裕があります。
インフレーターマットなので、エアマットよりは弾みにくくしっとりした寝心地で、収納性も比較的高めです。
地面の凸凹が全く気にならない
薄手のマットだと、地面が凸凹していたり小石などが挟まっている時などに、ダイレクトに感触が伝わってくるんですが、10cmもあるので、ちょっとした凸凹などは全く気になりません。
座った状態だと少し沈みますが、横になると圧力が分散されるため、ほとんど沈まずにしっかり浮いた感じになります。
底冷えしない
寒い季節のキャンプ、テント内の冷気は下からやってきます。薄いマットだと地面からの冷気を遮断しきれず、寒さに震えながら夜を過ごすことになってしまいます。
上の写真のキャンプの時は、最低気温がマイナス10度で、朝起きると雪がうっすら積もっている状態でした。この状況でマットをテント内に直置きして寝ましたが、下からの寒さは全く感じませんでした。
10cmマットの気になるところ
アウトドアでも快適な寝心地を提供してくれる10cmマットですが、何事も長所があれば短所もあるものです。
収納サイズが大きめ
インフレーターマットなので丸めて収納することができますが、やはり厚みがある分、丸めた時でも薄いマットよりは少し大きくなってしまいます。
一本ならまだしも、複数になるとより嵩張るのを感じてしまいます。
収納するのがちょっと大変
これも厚さによるデメリット。中の空気を抜きながら丸めるインフレーターマット。単純にマット内の空気が多く、フォームも厚みがあるので、それに比例して力が必要になります。
ただどちらのデメリットも少し気になる程度で、致命的な問題というほどではありません。そもそも積載がギリギリで余裕が無い、というような切羽詰まった状態でなければ、クリアできるレベルかと。
おすすめの厚さ10cmマット
普通に買える厚さ10cmのインフレーターマットを紹介します。
ニーモイクイップメント / ローマーXL ワイド
- ・使用サイズ 長さ198cm/幅76cm
- ・収納サイズ 直径25cm/幅40cm
- ・重量 2.27kg
- ・価格 33,000円
普通のマットは使用時と収納時の幅が同じですが、このマットは半分に折り畳んで丸めるため、収納時のサイズがかなり小さくなります。その分、丸める時にけっこう力が要りますけどね。空気入れとして使えるポンプサック付属。
エクスペド / メガマット10 LXW
- ・使用サイズ 長さ197cm/幅77cm
- ・収納サイズ 直径25cm/幅79cm
- ・重量 2.6kg
- ・価格 35,200円
これと言って際立った特徴はありませんが、標準的な10cmマットです。ミニポンプが付属。
コールマン / キャンパーインフレーターマットハイピーク
- ・使用サイズ 長さ198cm/幅68cm
- ・収納サイズ 直径21cm/幅72cm
- ・重量 2.7kg
- ・価格 15,800円
上の2つに比べると、価格面でだいぶ安くなっています。ポンプサック付属。
空気を入れるのにおすすめなミニ電動ポンプ
インフレータブルなので、栓を開けたまま何時間か放っておけば、自然に8割ぐらいまでは空気が入って膨らみ、仕上げにポンプで空気を入れて固くします。
栓を開けておくのを忘れてしまったなどで急ぎの時は、付属のポンプを使うのもいいですが、充電式の電動ポンプを使うのも便利です。あっという間に空気が入ってパンパンになります。
寝心地重視なら厚手のマットがおすすめ
若干嵩張るなどのちょっとしたデメリットはありますが、寝心地としては家でも使えるぐらいの心地良さ。
とにかく快適に眠りたい方や冬の冷気を防げるマットをお探しの方にはぜひともおすすめしたい極上のマットです。
ではまた。
Have a good camp.
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