クローズドセルマットはキャンプでどこまで対応できるのかサーマレストのZライトソルで検証

サーマレスト Zライトソル

 地味だけど重要なキャンプ道具のひとつ、それはマット。選び方を間違えると、寒くてロクに眠れず寝不足になったり、身体が痛くなったり様々な問題が発生します。

 キャンプ用マットにはいくつかの種類がありますが、今回はクローズドセルマットというタイプのマットについて掘り下げていきます。

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何を求めてクローズドセルマットを買い足したのか

サーマレスト Zライトソル

 今回は、サーマレストのZライトソルというマットを例に、クローズドセルマットの効果・実用性を解説します。マットの種類や選び方については過去記事で解説しているので、そちらをご覧ください。

 そもそも、我が家では人数分のインフレーターマットを所有していたんですが、にも関わらずなぜ新しいマットを買ったのか、前置きとして説明しておきます。理由は主に2つあり、それはそのままクローズドセルマットの特徴とも言うことができます。

インフレーターマットを4本丸めるのが面倒になった

サーマレスト Zライトソル

 とある暑い夏のキャンプで、撤収のためテントの中で4本のインフレーターマットの空気を抜きながら丸めていた私は、あまりの暑さに嫌気がさしてしまいました。まぁテントから出してやればいい、という声も聞こえてきそうですが、どのみち暑かったということをご理解ください。

 「5cmの厚みが必要じゃなくてラクさを優先できる状況もあるな」と感じ、広げるだけ・畳むだけで設置も撤収も1秒のクローズドセルマットを導入して使ってみることにした次第です。マットを何枚も買うなんて気が引けるというのもありますが、クローズドセルマットは価格が安めなこともこの決断の後押しになりました。

インフレーターマットがダメになった

サーマレスト Zライトソル

 あるキャンプの朝、起きるとインフレーターマットがペタンとなっていることに気づきました。そう、空気漏れです。どこかに穴が空いたのか、接着部分が剥がれたのかわかりませんが、4本のうち2本がたいして寝心地も良くない中途半端なマットになってしまいました。膨らまないインフレーターマットなど、ただ無駄に手が掛かるだけです。

 その点、クローズドセルマットは空気を入れて膨らんでいるわけではないので、そのようにダメになってしまうことはありません。これはハイランダーのマットがどうこうという話ではなく、やはり空気で膨らませている以上、インフレーターマットはそういったリスクを孕んでいます。

 この出来事が起きたことが、クローズドセルマット導入の決定打になりました。元々持っていたマットが壊れたので当然と言えば当然ですが。

サーマレストのZライトソルのスペック

サーマレスト Zライトソル

 続いて、サーマレストのZライトソルについて説明しておきます。サーマレストのZライトソルと言えば、クローズドセルマットの代表格。

我が家ではレギュラーサイズのマット(6,820円)を2本所有しています。

サーマレスト Zライトソル

 ハイランダーのインフレーターマットの厚さが5cmに対し、Zライトソルの厚さは2.9cm。しかも2.9cmと言っても凸凹の厚みでですからね。実際の生地自体の厚みはペラッペラです。

 そこを単純比較しても仕方がないですが、やはり空気をしっかり入れた状態の5cmのインフレーターマットと比べると、当然薄く感じます。

サーマレスト Zライトソル

 収納時のサイズは幅51cm・奥行13cm・高さ14cm。圧縮はしておらず畳んでいるだけなので、使用時も収納時も容積が変わらず、小さくはなりません。

 あえて挙げるなら、この点がクローズドセルマットのデメリットに当たるかと。

 ただ、重量は410gと比較的軽くなっているため、バックパックキャンプなどでもよく利用されているのを見かけますね。

サーマレスト Zライトソル

 使用時の状態です。身長180cmの私にはギリギリで、横も縦もちょっと動くとはみ出してしまいます。まぁ自宅でも子供にベッドを占領されて隅っこに追いやられている私としては、このぐらいギリギリでも特に問題はないですが。

 冗談はさておき、ゴロゴロ寝返りを打つわけではないので、このぐらいギリギリでも特に支障は無いと私は思います。そもそも高級ホテルに泊まっているわけではなく、キャンプですから。

サーマレスト Zライトソル

 ポリエチレン製のフォームで、表面にアルミ蒸着がされていることで、断熱性が20%向上。薄くなったことをカバーできるほどではないですが、同じ厚みであれば、無いよりはあった方が良いものです。

 ちなみにこのZライトソルは科学的に言うと、R値「2」というレベル。過去記事でも書きましたが、R値は断熱性を表す数値。ただ、この情報を開示しているマットの方が少ないので、他のメーカーと比較する上ではあまり参考にはなりません。

 サーマレストの豪華なインフレーターマットだとR値「7」というレベルもあります。何を言いたいかと言うと、単純に厚みから得られるクッション性や断熱性で比較すると、やはりクローズドセルマットはインフレーターマットや大型のエアマットには及ばない、ということです。

 それを理解した上で、利便性優先でクローズドセルマットを使って、どんな効果が得られたのか、という検証です。

実際に使ってみてわかったZライトソルの性能

サーマレスト Zライトソル

 やっと本題に到達しました。実際に、オールシーズン色々な使い方でZライトソルを使ってどうだったのか、の結果です。

クッション性の低下はあまり気にならなかった

サーマレスト Zライトソル

 まずクッション性に関して言うと、当然ながら地面に接地する感覚や凸凹がある時に伝わってくる感触は増しました。ただ。私の場合、日常的に硬いマットを使っていることもあり、薄くなってクッション性が下がったことはさほど気になりませんでした。

 一泊程度であれば、多少寝心地が悪くても眠れてしまいますし、特にふかふかした芝や柔らかい小砂利のフィールドなどであれば、これで全く問題ありません。

冬の底冷えには耐えられなかった

サーマレスト Zライトソル

 より気になったのはクッション性の低下より寒さです。冬のキャンプで2〜3回ぐらい「寒っっ!」となりました。まぁ公式情報でも3シーズンマットとなってますからね、その通りだったということです。

 ファミリーの時は、テント専用のインナーマットや電源サイトでホットカーペットを敷いたりして過保護にするので、それにより凌げています。

 ソロの時はラクさ優先で手軽な装備で行きたかったんですが、一枚だと寒い時があったので、妻が使っている同じマットを重ねて2枚にすることで寒くなくなりました。コットなら大丈夫かなぁと思っていたんですが、コットでもダメなのは想定外でしたね。

冬以外ならコレで充分いける!

サーマレスト Zライトソル

 ということで、「多少の悪条件は気にしない人」という条件付きですが、寒くなければこれ一枚で寝るためのマットとして役目を果たしてくれます。

 晩秋から初春にかけては、一枚だけだと寒くて目が覚めてしまうので、他のマットと併用したり、荷重がかかるところにカイロを貼るなり、何かしら対策が必要です。

ではまた。

Have a good camp.

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