保冷力の高さとタフさが売りのヘビーデューティなクーラーボックス、YETI。
大型ラインナップの中で唯一のコンパクトモデルだったRoadieが、この度、大幅リニューアル。
利便性が格段に向上した新モデルがリリースされました。
Roadie 24 ココが良くなった
色々と変更点はありますが、ここは明確に良くなった、と私自身が感じたところに的を絞ってピックアップしていきます。
容量が増えたのに軽くなっている
Roadie 20は、名前の通り容量は20クォートで、リットルに換算すると18.9リットル。
対するRoadie 24は、リットル換算で22.7リットル。
2リットルペットボトル約2本分、そのぐらいあればファミリーキャンプ一泊で必要な飲料水に相当するので、わりと大きな容量アップです。
それだけ容量が増えたにも関わらず、なんと重量が7.1kgから5.8kgと1.3kgも軽くなっています。
キャンプを始めた頃は、気に入ったものなら重くてもいいかな、と思っていたんですが、「重いものを運ぶ」というのは言ってしまえば我慢している状態なので、回数を重ねるうちに私は段々と我慢が効かなくなってしまいました。
一泊にちょうど良い容量になった
一般的に、ファミリーの1泊キャンプにちょうど良いクーラーボックスの容量は40〜50リットル、という情報がありますが、毎度大量にビールを飲むとか家族全員大食いでもない限り、実際にはそこまで容量を使うことは稀だと思っています。
かと言って20リットル未満だと、ソロキャンプ向けの容量という感じです。
我が家は以前、YETIの50Qtを所有していたんですが、そこまでの容量を使うことがあまりないわりにスペースを食うので、実際にはほとんどのキャンプをサブクーラーのシアトルスポーツの25Qtで乗り切っていました。
そして最終的にYETIの50Qtは使用頻度の低さから手放すことに、、、。
ただ、シアトルスポーツは真夏だと保冷力に不安があり、たまに量が収まらないこともあったので、代わりに小回りが効いて保冷力も高いRoadie 24が導入されることになったワケです。
中に入れやすい形になった
単純に容量が増えただけでなく、形も微調整されて、中身を入れやすくなっているのが嬉しいところ。
注目は、Roadie 20だと横にしか入らなかった2Lペットボトルが、縦に入るようになりました。
横置きで上の方に置くと重みで食材を潰してしまうし、下の方に置くとかき分けて取り出さないといけないし。
縦だとスッと引き抜いて、そのまま元のところに差し込めるので便利なんですよね。
ラッチが開け閉めしやすくなった
ラッチは完全に仕様が変更され、圧倒的に使いやすくなっています。
以前はというか、他のモデルは今でも頑丈なゴムの力で締め付けるタイプのラッチです。
新しいラッチは、力を入れなくても開け閉めできるだけでなく、ゴムの伸びにより蓋の締まりが悪くなって、結果的に保冷力が下がる、という問題も解消してくれます。
ゴムタイプは、最終的に劣化して千切れますしね。
維持費の負担も軽減されます。
あまりにも力が要らないので、「ちゃんと閉まった?」と感じてしまうほどですが、テコの原理でフタがグッと締まる時に、ゴムパッキンが押し付けられて空気が抜けるプシューっという音がするのが、しっかり閉まったことを感じさせてくれます。
まぁ、アイスランドクーラーはちょっと前にこの手のラッチに変更されていたので、斬新というわけではないですが、YETIも変にこだわり過ぎずに割り切って仕様変更してくれたのはありがたい。
保冷力がアップした
ちなみに、公式情報によると保冷力が従来のRoadieより、30%もアップしている、とのこと。
正直、保冷力というものは、単純に数値で測るのは難しく、保冷剤の量や内容量、開け閉めの回数、気温など、様々な要因によって変化します。
今回は、こんな感じの保冷効果を発揮してくれました、という一例を挙げるに留めておくとします。
季節は夏、日中の気温は優に30度を越える暑さ。
とあるキャンプでの夕食用に買った冷凍の焼き鳥、食べるのは3泊4日キャンプの2日目の晩。
保冷剤は、ロゴスの倍速凍結・氷点下パックLを2つ、ちょっと弱めのホームセンターの保冷剤を2つ、というセッティングで挑みました。
その時が来て、いざ食べようとクーラーボックスから出してみたところ、、、。
まだ肉が凍ってました!
むしろちょっと早くクーラーボックスから出して解凍しておくべきだった、という状態。
真夏の2泊目でもしっかりと役割を果たしてくれていました。
まぁ30%アップの証拠にはなってませんが、このぐらい保冷力があります、というのはお分かりいただけたかと。
ちなみにネーミング的にはとても保冷力が高そうなロゴスの氷点下パックシリーズ、実際どうなのかと言うと、なんでもない保冷剤よりは保冷力がある、というのは確かです。
個人輸入すると3分の2の価格
ちなみに私は今回、Roadie 24をアメリカのアウトドア通販サイト「REI」から、日本で正規販売される前に購入しました。
Roadie 24は、日本の正規取扱店A&Fだと、税込35,200円で販売されています。
一方、本国アメリカでの定価は200ドルで、レートにもよりますが、私が買った時は約21,500円。
個人輸入する時に発生する関税が2,200円でした。
REIは、80年以上の歴史があり150店舗以上を展開している信頼性が高い大手アウトドアショップなので、トラブルになる心配はさほどありません。
さらに日本への配送でも送料無料というのが驚き。
通常であれば2〜3週間程度で自宅まで配送してくれます。
今回も、約1万円ちょっとお得に買うことができました。
格段に扱いやすくなったRoadie 24
重量級でヘビーデューティーなところが持ち味のYETIのラインナップの中で、唯一機動力を重視したモデルのRoadie。
たしかに他のモデルと比べると持ち運びやすくはありますが、まだちょっと重かったり、ちょっと容量が少なかったり、あと一歩物足りない部分はありました。
そこを改善するならこう変えるよね、というとても合理的なバージョンアップで、今後、正クーラーの座をしっかり確保していきそうな新型のクーラーボックスに生まれ変わりました。
ではまた。
Have a good camp.
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