我が家では、利便性を優先してガスランタンを使っていましたが、アレコレ調べているうちに虜になってしまい、最終的には買ってしまうという事態に陥りました。
恐ろしや、キャンプ沼。
ヴェイパラックス
灯油ランタンにはいくつか系譜がありまして、ヴェイパラックスはイギリス発祥のものです。
その始まりは、遡ること約100年、1912年からという非常に歴史あるランタンのひとつです。
現在は新品のものはイギリスでは作られておらず、製造は韓国でおこなわれています。
正規品の新品やメンテナンス用のパーツはファロスストアで購入できます。
M320
M320はヴェイパラックスのモデルのひとつで、色々なカラーバリエーションがあります。
私が購入したのは、この真鍮の輝きが眩しいブラスです。
息子の2歳の誕生日に手に入れました。笑
(もちろんプレゼントはちゃんとあげましたよ)
他のモデルと比べるとすっきり華奢な印象ですね。
パッと見は弱々しく感じますが、アルミ製の胴体部分はしっかりした造りで、全体的に重厚感があります。
M320のスペック
高さ | 34.5cm |
重量 | 1.9kg |
燃料 | 灯油 |
タンク容量 | 900cc |
点灯時間 | 約10時間 |
明るさ | 約320CP |
他の型式でも機能的なスペックはさほど変わらないようで、大きくは見た目の違いです。
CPはキャンドルパワーという明るさを表す単位で、(CP+28)÷1.7でワット換算できるといくつかのサイトに書いてありました。
そうすると約204Wになり、ファロスストアに記載されている値とは異なるんですが、我が家のガスランタンと比べた結果を先に申し上げるとやっぱり200W程度の明るさはあるんですよね。
左はSOTOの虫の寄りにくいランタン通常モードです。
レギュラーガスの全開で210Wです。
右がM320です。
光が白いこともあるんですが、SOTOのバーナーよりは明るかったので、210W以上はあるんでしょうね。
購入したのはこちらのオンラインストアです。
LAN-TERNSはPetromax、Vapalux、Tilleyなど、ヴィンテージランタンを中心にキャンプギアを取り扱っているお店です。
ランタンは一点ものが仕入れられ、随時サイトにアップされます。
新品の赤の塗装バージョンを買うか、ブラスが出てくるのを待つか悩みながら過ごしていたんですが、ある時、仕事帰りにチェックしたらたまたま入荷していたので、秒殺でポチってしまいました。
2017年8月いっぱいで終了してしまいましたが、私が購入した時は「購入時お手入れサービス」というのをやってました。
これまでのリサーチで、灯油ランタンは初期不良などで、最初から点かないことがあったり、さらに、デッドストックとなると各部品が劣化して点かないこともあり得るかなと思ったので、スーパービギナーの私はちゃっかりお願いしてしまいました。
おかげで届いた時は、各部のパーツが新しくなっていて、タンクもピッカピカで非常にキレイな状態でした。
ありがたや。
選んだ理由
灯油ランタンにも種類があるなか、私が入念なリサーチによりヴェイパラックスを選んだ理由はいくつかあります。
見た目
これが一番の選定理由です。
ミーハーです。
いつしか骨董品のような歴史を感じる佇まいの魅力に堕ちていくのでした。(^^;;
扱いやすさ
諸先輩方がアップしてくださった点灯方法の説明動画を見る限り、ヴェイパラックスは複雑な操作がなく、これなら初心者の私でもイケるかな?という気持ちにさせてくれました。
経済的
先に挙げたSOTOのガスランタンはCB缶1本で点灯時間3.5hぐらいです。
1本270円ぐらいで、1hあたりの燃費は80円ぐらいですね。
それに対してM320の場合、900ccで約10hの点灯なので、灯油をリッター70円とすると1hあたりの燃費は7円ぐらいということになります。
まぁどちらにせよたいした金額では無いですが、圧倒的に灯油の方が燃費がいいですね。
同じ時間点灯させようとするとガスカートリッジの予備を二本持っていかなくてはいけないので、容積的にも灯油の方が収まりが良いことになります。
サイズ
メジャーな灯油ランタンと言えばペトロマックスがありますが、メイン向けのHK500は高さが40cm、重さが2.4kgあり、ヴェイパラックスよりひとまわり大きく、持った感じもずっしり来ます。
ヴェイパラックスの手頃なサイズは車載の面でも都合がよく、しっくり来ました。
点灯してみた
ではさっそく、点灯してみます。
見よう見まねなので、炎上などせずに、無事に点くことを祈りつつ。
本体の他に、最低限こういったものが必要になります。
マントル、灯油タンク、漏斗、燃料用アルコール。
タンクが輝きすぎているため、毎度、バッチリ自分が写りこみますがスルーしてください。。(^^;;
ここがポンピングをするところです。
ここが給油口です。
二段式になっていて、下の大きいバルブを回すと給油口が開いて、上の小さいバルブは圧力調節用のバルブになっています。
緩めると灯油タンクの中の圧力が下がり、灯りが消えます。
給油口をオープン。
まずは漏斗を給油口にセットしてゆっくりと灯油を注いでみます。
給油口から灯油が見えるぐらいになったらストップ。
ちなみにこの漏斗はWILD-1で購入したコフランの300円のものです。
ゴミ取り用のフィルターが付いています。
給油口を締めて、圧力調節用のバルブを開きます。
こちらは灯油の通り道を開け閉めするバルブです。
右向きになるようにします。
左でもいいのかもしれませんけど私は右と教わったので右にしてます。
正しい名前はわからないのでとりあえず燃料バルブと名付けます。。
次にグローブを持ち上げて、アルコールを予熱カップに注ぎます。
アルコールはカップにひたひたになるぐらい注ぎます。
写真のような注ぎ口になっている容器を使うと注ぎやすくなります。
ホームセンターで買いました。
そして、同じようにグローブを持ち上げてチャッカマン的なものを差し込んでアルコールに点火します。
良い具合に燃えてます。
アルコールが空になるまで燃やして2〜3分ぐらいでした。
寒い時は2回ぐらい予熱した方が良いようです。
そして、いよいよポンピングを開始します。
アルコールがもうすぐ空になる手前の頃合いを見計らって始めました。
下調べによると、10回ぐらいでじんわりとマントルが輝き始め、そこからさらに30回ぐらいポンピングを続けると、明るさが増して安定する、という感じだったんですが、10回ポンピングしても全く点く気配がありません。
試しにさらに追加で20回ほど。
まだ点きません。。
そして気づきました。
圧力調節用のバルブを閉めてないことに。。。
ポンピングの意味が。。
いそいそとバルブを閉め、さらに10回ほどポンピングをしてみたところ、いきなり点きました。
最初は鈍く点くはずだったんですが、いきなり煌々と輝いています。
ちなみにポンピングし過ぎると、ヴァポライザーを痛めるようなので気をつけましょう。
ヴェイパラックスは100時間ぐらい使用すると、ヴァポライザーの中がススで詰まり点かなくなるそうです。
純正のヴァポライザーは中を清掃するのが難しく、そうすると交換するしかないようなんですが、この台湾製のヴァポライザーであれば中を清掃できるので、長く使うことができるそうです。
しばらくするとアルコールは自然に無くなります。
静かな燃焼音とともに穏やかな灯りをたたえています。
M320点灯の流れまとめ
今回は手順を間違ったりで、操作感を掴めた実感がイマイチありませんでした。。
わかりやすいように流れを箇条書きでまとめておきます。
2・給油口を開けて灯油を入れる
3・予熱カップにアルコールを入れる
4・圧力調節バルブ、燃料バルブを開く
5・アルコールに火をつけて予熱する
6・2分ほど経ったら圧力調節バルブを閉じる
7・10回ほどポンピングする
8・続けて30回ほどポンピングする
こんな感じです。
もっと使い慣れて、いずれはメンテナンスにもトライしてみたいと思います。
ではまた。
Have a good camp.
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