むせ返るような暑さが嘘だったかのように、急に朝晩は肌寒くなる9月半ば。
シルバーウィークに、馴染みの3家族でお初のキャンプ場、長野県の戸隠キャンプ場へ。
利用したフリーサイトを中心に、場内の様子を詳しくレポートします。
連泊で情報量が多くちょっと長めですが、最後までお付き合いください。
戸隠キャンプ場
戸隠キャンプ場は、長野県の国立公園内にある自然豊かな大規模キャンプ場。
戸隠はお蕎麦が美味しいことで知られた地域ですね。
ちなみに戸隠そばは、日本三大そばのひとつらしいです。
キャンプ場の営業期間は4月下旬から11月上旬までで、冬期は休業。
とても大きなキャンプ場で、広いフリーサイトの他に、コテージエリアや、もちろん区画サイトもあります。
今回はフリーサイトを予約して、2泊3日してきました。
一週間前と前日に、リマインドメールが送られてきたのが地味に嬉しい。
稀にそういうサービスをしてくれるところがありますが、我が家はキャンプ頻度が高くたまにちゃんと予約してあったか不安になる時があるので、リマインドメールは本当に助かります。
関東からのアクセスとキャンプ場までのルート
埼玉北部から、途中2回の小休止を挟んで約4時間で到着しました。
神奈川から来た友人ファミリーは約6時間ほど。
帰りはかなりの渋滞で、我が家は約6時間で帰宅、友人は8時間かかったとか。
やはり大型連休の渋滞は恐ろしい、、。
戸隠キャンプ場へは、長野ICで降りて市街地から行くルートと信濃町ICから行くルートがあり、観光や買い出しをするなら市街地経由になりますが渋滞率は高め。
キャンプ場直行なら信濃町ICから行くのが良さそうです。
信濃町ICの場合でも、降りたところに道の駅があるのでちょっとした買い出しなら可能。
観光客で混み合う道路
戸隠は有名な戸隠神社があるなど観光地でもあるので、キャンプ以外の目的の方もたくさん往来しています。
今回のキャンプでも、二日目に昼食とちびっ子忍者村に行く目的でキャンプ場の外に出たんですが、あまりの渋滞に途中で引き返しました、、。
大型連休はあまりうろつかない方が無難かと。
標高が高く気温が低い
標高は約1200mに位置しているので、日中は暑くても朝晩はグッと気温が下がります。
9月の利用で、初日は最低気温5度近くまで下がったので、充分な防寒着と、積載的に余裕があれば暖房器具もあると安心です。
受付の流れと混雑状況
新型コロナウィルスの影響でチェックインが通常より遅く、11時からになっていました。
通常は8時半です。
来た順に整理券が配られ、近くのスキー場で検温をしてからチェックイン、という流れになっています。
ちょうど11時ごろに着けばいいかな、とのんびり行ったら、整理券の番号は96番、、。
チェックインまで1時間近く待ちました。
みなさん結構早くから来られてたんですね。
大型連休で、かつ狙っている場所を確保したいなら、充分に余裕を持って早く来た方が後悔せずに済みそうです。
検温と説明が終わったら、ウェルカムハウスに戻ってチェックイン。
クレジットカードや電子マネーを使えるのがありがたい。
場内の施設・設備について
ウェルカムハウスでは、オリジナルグッズの販売もおこなっていました。
こちらは場内にある売店。
ちょうどフリーサイトの中央あたりに位置しています。
インスタントフード、オモチャ、キャンプの消耗品、BBQ用の食材など、品揃えは充実。
レンタル品もこちらで借りることができます。
アイスや飲み物もありますよ。
薪は売店で支払いをして、向かいにあるコンテナから持っていきます。
杉が750円、ナラ・クヌギが1,000円とちょっと高め。
売店の向かい側には、子供用のトランポリンが二台あり、500円で15分遊べます。
家族だけだと割高ですが、グループだとみんな一緒に楽しめていいですね。
チェックイン時に配られる指定のゴミ袋で、燃えるゴミ、ペットボトル・ビンなどの資源ゴミが捨てられます。
シャワーは24時間利用可能。
300円で8分、以降は100円で3分ずつ追加できます。
とても綺麗なシャワールームで快適でした。
滞在中はシャワーを利用して、帰り掛けに近くにあるアゼィリア飯綱という宿のお風呂に立ち寄りました。
去年、飯綱高原キャンプ場に行った時にも使いましたが、チェックイン直後のお昼前ぐらいに行ったからか、周りの混雑に反して、とても空いていました。
これといって可もなく不可もなくな感じのスタンダードな炊事場。
作業スペースがあまり広くないので、作業はサイトで済ませて、洗いのみで使った方が良さそうです。
蛇口の数はそれほど多くないですが、炊事場は城内にいくつかあるので、人でごった返すことはありませんでした。
区画サイトでは一部お湯が出るところもあるようですが、フリーサイトでは水のみ。
脂っぽいものがあるとなかなか落ちなくてキツいですね。
お湯が出ない方が普通なんですが、度々お湯が出るキャンプ場を経験してしまうと、「お湯、出ないの!?」となってしまう軟弱キャンパー、、。
お湯がないキャンプ場では、水無しで汚れを落とせるエコキッチンクリーナーと併用がおすすめです。
トイレは建物内で、扉が二重になっているので、虫は少なく使いやすかったです。
「清潔で快適です!」とまでは言えませんが、不衛生ではない、といったところでしょうか。
利用者が多く、地面がぬかるんでいたこともあり、時間の経過と共にだんだんと汚れていく様が見て取れました。
広〜いフリーサイトの様子
今回利用したフリーサイトについて、詳しく解説していきます。
まずは利用料の説明から。
フリーサイトは、利用する時期とテントや車の種類で利用料が決まります。
今回はシルバーウィークということもあり、最も高いハイシーズンでした。
大型連休と夏休み期間は全てハイシーズン、普通の週末がオンシーズン、平日がレギュラーシーズンです。
通常のファミキャンであれば大抵週末なので、下記の料金のいずれかが当てはまるかと。
フリーサイト | ハイシーズン | オンシーズン |
---|---|---|
2ルームテント | 6,000円 | 4,500円 |
ファミリー用ドームテント | 4,000円 | 3,000円 |
タープ | 2,000円 | 1,550円 |
普通車 | 2,000円 | 1,500円 |
今回の我が家は2ルームテントで2泊したので普通車と合わせて8,000円×2泊=16,000円と、タープ1張×2泊=4,000円を3家族で割り勘しました。
薪の価格と言い、高級キャンプ場ですね。
ちなみに区画サイトはもっと高いですが、、。
続いてサイトの様子です。
普段は予約不要で300組入れるそうですが、新型コロナウィルスの影響で混雑を避けるため、予約制で250組までとなっていました。
係員さんの話によると、オンシーズン(普通の土日)は入ってもせいぜい100組程度で、ハイシーズンは満サイトになるそうです。
フリーサイトはキャンプ場の手前側の約半分を締めていますが、マップの水色のエリアと緑のエリアで大きく様子が異なります。
緑のエリアは位置的に売店が近く、トイレや炊事場、シャワーなどの設備が充実しているためか、とても混雑していて、テントが密集していました。
地形的にはあまり木が生えていなくて、広場のような感じで、景観はあまり楽しめません。
250張でこれだけ混むなら300だとどうなるんだろう、、、という感じの混み具合でした。
例えるならフェス状態です。
手前側の水色のエリアは、起伏があり木が多め。
小川が流れているところもあり、景観が良く、比較的ゆったり過ごせます。
探せば色々なところに設営スペースがあり、場所によって景観が大きく異なります。
こちらは、場内入ってすぐのところにある橋の右手側。
小川沿いの場所を取れれば、夏は快適に過ごせて、写真映えもします。
橋の左手側も、川に近くいい感じの林間サイトでしたが、位置が低いからか地面がぬかるんでいました。
全体的に地面は綺麗な芝なので、テントが汚れません。
しっかりとお手入れされています。
初日は雨が降った後だったこともあり、ところどころぬかるんで、タイヤを取られている車を何台か見かけました。
ちなみに今回私たちが利用したのは、こちら。
マップの赤丸で囲ったあたりです。
小川で囲まれたプライベートエリアのようになっていて、くつろいで過ごすことができました。
炊事場とトイレがどちらもすぐ近くにあり、利便性も良く。
やはり子供が小さいうちは、トイレ近くが便利でいいですね。
森に映える、サンドベージュで統一された(たまたま)テントとタープ。
夜はみんなで焚き火を囲んでしっぽりと。
区画サイトもチラッと
ふれあい動物広場に行った時に、チラッと区画サイトも見てきました。
10m×10mなので、スペース的には余裕があります。
利用料が高いからか、ところどころ空きがありました。
景観的な面白さは無いですが、フリーサイトに比べると断然ゆとりがあります。
区画サイトはフリーサイトより高い位置にあり視界が開けているので、周囲の山々を見渡すことができます。
場内の食事処でランチタイム
道も周辺の蕎麦屋もどこもかしこも混雑していたので諦めていたところ、ふと場内にも食事処があるのを思い出し行ってみました(遅っ)。
写真は「手打ちそば岳」というお店。
向かいにあるのが、白樺食堂という蕎麦とうどんのみのお店です。
白樺食堂の方が待ちが少なかったので、こちらへ。
キャンプ場内の食堂ということで、正直そこまで期待していなかったんですが、大変失礼しました。
食べてみると、喉越しの良い絶品の手打ちそばでした。
蕎麦かうどんを頼むと野菜の天ぷらが無料で付きます。
サクッと軽い歯応えで脂っこくなく、抹茶塩との相性が抜群!
どちらも割と混んでいたので、ちょっと時間をズラして行くのがいいと思います。
ふれあい動物広場と親水公園
食後は子供たちを引き連れてふれあい動物広場へ。
馬、ヤギ、羊などと戯れることができます。
係の方が運んできてくれた牧草に、勢いよく食らいついてくるヤギの親子。
どんだけ食べるのっていうぐらい、ひたすら食べ続けていました。
近くには水場やちょっとした遊具もあるので、子供たちはけっこう遊べます。
初心者でも安心な大規模レジャー系キャンプ場
レンタルや売店・食堂などが充実しているので、初心者でも安心して楽しめるキャンプ場。
そういうキャンプ場は、便利な反面、雰囲気がイマイチなところも多いんですが、フリーサイトであれば、木々に囲まれて気持ち良く過ごせます。
ただ、大型連休は混雑して利用料も高いので、ピークを外して行った方が、より満喫できるんじゃないかと思います。
近場の山にトレッキングに行ったり、戸隠神社に観光に行ったり、色々な過ごし方を楽しめそうです。
ではまた。
Have a good camp.
コメント