夏場は、平地のキャンプ場だと暑すぎて心地よく過ごせないため、高地のキャンプ場を中心に出撃する我が家。
梅雨が明けて、猛暑真っ只中の関東を離れ、過去最高の標高1,800mにある鹿嶺高原キャンプ場に行ってきました。
鹿嶺高原キャンプ場ってこんなところ
関東平野部では、真夏になると各所で40度近い気温になることも当たり前になりつつある近年。
そんな環境だと、熱がこもりやすいテントでは暑すぎて眠ることができないだけでなく、熱中症になり体調を崩してしまう恐れもあります。
今回のキャンプ地に選んだのは、長野県南部、山梨県との県境にそびえる南アルプスの中腹あたりに位置する鹿嶺高原キャンプ場。
鹿嶺高原キャンプ場の標高は1,800m。
100m高くなると気温は約0.6度下がり、計算上は平地と比べて約10度も下がることになるので、平地と比べるとだいぶ快適に過ごすことができます。
利用料金・営業時間など
利用料は、一泊につき大人1,000円で小人500円、GWや夏休みや三連休などはハイシーズンになり、大人1,500円で小人700円になります。
3歳未満は無料ですが、我が家はもう二人ともその恩恵は受けられない歳になってしまいました。
チェックインは14:00〜17:00で、チェックアウトは12:00。
今回は、事前に混み具合の確認の電話をした時に、「お盆は混むので早く来た方が場所取りしやすいですよ」と案内してもらったので、12時に到着して、2時間前にアーリーチェックインしました。
二泊三日の利用で9,800円でした。
通常の利用料は8,800円なので、アーリーチェックインの料金は1,000円ということになりますね。
料金的にはそこまで高くはないですが、車を横付けできないフリーサイトだと利用料がもう少し安いキャンプ場もある、といった水準ですね。
ちなみにアーリーチェックインは、12時にチェックアウトの方がいるので、ある程度選択肢はありますが、お盆休みということもあり連泊でそのまま滞在している方も多かったので、それほど自由に場所を選べるという感じではありませんでした。
ただ、思っていた以上に入場者数が多く、14時以降に来た方は、他のテントの合間を縫って設営する感じだったので、場所が広く必要な大型のテントを設営する場合は、早く来ることをおすすめします。
前日からの利用者が少ない連休初日だと、大きな効果が期待できそうですね。
今回の我が家は、友人ファミリーと大型の2ルームテント「アルニカ」を並べての設営だったので、アーリーチェックインの効果を感じました。
ロケーション・キャンプ場までの道のり
チェックイン時に見ることができる、管理棟の雷鳥荘前からの眺め。
眼下には伊那の街並みが広がり、その向こうには中央アルプスの山々が連なっています。
期待通りの眺望で迎えてくれました。
キャンプ場までの最後の45分ぐらいは、険しい山道が続きます。
舗装はされてますが、対向車とすれ違えないほど道幅が狭いところが度々あります。
急なカーブが続き、ガードレールが無いところもあるので、運転には細心の注意が必要です。
山道を下りてほどなくのところにある「道の駅 南アルプスむら」で食品や飲み物を買うことができますが、スーパーではないのでそれほど充実していません。
道の駅の中にあるパン屋さんで売られているクロワッサンが美味しかったです。
無料の試食もあり。
ここから10分ぐらい離れたところに、コンビニやガソリンスタンドがありました。
買い出しのためだけに山道を上り下りするのは大変で、近場にそれなりのスーパーもないので、諏訪ICまたは伊那IC付近のスーパーに寄って必要なものはしっかり買い揃えてくることをおすすめします。
気温・気候について
気温に関しては、日中は思っていた以上に上がりました。
雲で陽がかげったり、木陰で風が吹くと涼しいのですが、フリーサイトは木陰が少なく、陽が出ているとテントの中は30度以上になります。
晴天下での設営・撤収後は汗だくでした。
ただそれでも、帰り道に高速のSAに寄った時の猛烈な暑さで、平地と比べると断然涼しかったということに気付きましたけどね。
夕方以降はグッと気温が下がって20度前後になるので、とても過ごしやすくなります。
ちなみに確認できた気温で最も寒かったのは、早朝5時の15度。
Tシャツだけだと寒いので、最低でも羽織の一枚は必要です。
晴れていたと思ったら、急に霧に覆われて小雨が降ることもあったので、雨具の用意も必要です。
場内施設・設備の紹介
続いて、場内の設備を紹介していきます。
フリーサイトには、トイレ棟・シャワー棟・炊事場があります。
写真右手の建物がトイレ棟です。
男性トイレ内、高規格ではありませんが、清潔さは保たれたトイレです。
小が3つ、個室が2つと多くはないですが、混み合っている状態には遭遇しませんでした。
炊事場です。
BBQができる公園などでよく見かける炊事場ですね。
可もなく不可もなく、なやつですね。
当然、お湯は出ません。
水は湧き水を汲み上げているようで、飲めるけど煮沸してください、となっていました。
炊事場のお隣にシャワー棟があります。
100円で4分利用でき、男性用は2機ありました。
ジムなどにある個室のシャワールームのような感じで、中は綺麗に保たれていました。
入る前に給湯器は自分でオンにします。
いつでも使えるので、あえて混む時間に行かなければ、待つこともありません。
キャンプフィールドの様子
では、メインのフィールドについて、説明していきます。
鹿嶺高原キャンプ場にはフリーサイトと区画サイトがあり、今回はフリーサイトを利用しました。
フリーサイトの詳細
フリーサイトは車を乗り入れできないので、サイト脇にある荷下ろしスペースに車を停めて、そこからサイト内に荷物を運びます。
お盆ということもありフリーサイトにはざっと30組ほどはいたと思いますが、荷下ろしスペースは10台ぐらいしか停められないので、タイミングが悪いとちょっと待ったりしないといけなくなります。
荷下ろしスペースとサイトは2〜3mほどの高低差があるので、荷物を持って段差を登り下りします。
引いて見たフリーサイトの様子。
右手にある二つの三角コテージが連なっているところの脇に、荷下ろしスペースがあります。
荷下ろしスペースの近くの場所を確保できれば荷物を運ぶ距離は10m程度、最も遠いところだと、50〜60mほど運ばなくてはいけない、という感じです。
遠くなってしまうと運搬が大変なので、念のためキャリーカートはあった方がいいかもしれません。
ちなみに、この写真の右側の見切れているあたりの道路に面したところが、荷下ろし場から近く、平坦で、少しだけ景色が見える、というおすすめポイントです。
グラウンドの状態は、芝は綺麗に植えられているのでテントは汚れませんが、場所によって凹凸はかなりあります。
凸凹を見ながら設営場所を選びましょう。
フリーサイトからも、管理棟の前から見たような景色が見れるものだと勝手に思い込んでいたんですが、フリーサイトは木に囲まれていることもあり全く見れませんでした。。
荷下ろし場近くの一部のスペースに限り、木の隙間からちょこっと見える、という感じ。
こちらが荷下ろし後に停める駐車場。
ここから直接荷物を運ぶこともできなくはないですが、一番手前でも荷下ろし場から運ぶより50〜60m距離が長くなってしまいます。
奥の方まで行っちゃうと、、、砂利道ということもあり、けっこうキツいですね。
展望台からの眺め
フリーサイトから1分ほどのところに360度見渡すことのできる展望台があります。
この階段を登った先にあり、すぐ着きます。
登り切ると、ズバーンと抜けが良くなり南アルプスの山々を見渡すことができます。
こちらが展望台。
展望台の上から見た南アルプス方面。
雲がかっていますが、晴れるととても気持ちの良い景色を楽しめます。
こちらは反対の中央アルプス方面。
展望台の途中から、このグルグル滑り台で降りることができます。
登っては滑って、を繰り返していた子供たち。
区画サイトを覗き見
区画サイトは、管理棟の脇にある道をさらに進んだ先にあります。
歩くと10分ほどかかる距離です。
10×10mほどはありそうな区画サイトが並んでいます。
木立で区切られたりしていないので、プライベート感はありません。
区画サイトには炊事場とトイレしか無いので、シャワーを浴びる場合はフリーサイトまで行きます。
ちょっと遠いので車でチャチャっと行くのがいいですかね。
鹿嶺高原キャンプ場のここが良かった
今回初めて行った、鹿嶺高原キャンプ場。
いくつか思っていたことと違うこともありましたが、良かった点は3つ。
1つ目は、山の上から見渡せる景色の良さ。
時間の経過とともに変わる様々な表情を楽しむことができました。
2つ目は、くっきりと近くに見える綺麗な星空。
肉眼で天の川まで見えて、ちょっと見上げているだけで、流れ星を何度も見ることができました。
そして3つ目はやはり涼しさ。日中の一部の時間は暑かったとは言え、平地と比べると格段に涼しく、夕方以降は、春秋のキャンプかと思うほど、過ごしやすい気候でした。
うだるような暑さの中だとあまりやる気も起きない焚き火も、夜が更けるまでしっぽりと楽しむことができました。
真夏でも快適に過ごせる山の上のキャンプ場
僻地ゆえ道のりが大変だったり、久しぶりの車乗り入れできないキャンプで大変なこともありましたが、想定通り、平地では得られない眺めの良さや快適さを感じられた二泊三日のキャンプ。
欲を言えば、サイトからも絶景を楽しめたら、、、最高だったのになぁ。
ではまた。
Have a good camp.
コメント