ナンガ25周年記念モデルの寝袋を買ったのでモンベルと比べてみた

我が家はキャンプを始めて以来ずっとモンベルの寝袋を愛用してきたんですが、NANGAの25周年アニバーサリーモデルのカモフラの見た目があまりにもいい感じだったため、ついに浮気をしてしまいました。妻が。

もう一回言いますが私じゃなくて妻ですよ。

せっかくモンベルに加えてキャンパーに人気のNANGAの寝袋まで揃ったので、どういう違いがあるのか、使って感じたことをレビューしてみます。

 

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NANGA25周年記念モデルのスペック

こちらがアニバーサリーモデルです。

なんでもNANGAの代表モデル・オーロラがモデルチェンジされるそうで、アニバーサリーモデルはニューモデルのオーロラの特別仕様になっている、とのことです。

各メディアで告知されていた通り、カラーはカモフラとベージュの2色でそれぞれ250本ずつの計500本の限定販売でした。

 

表地は防水透湿素材のオーロラテックスで裏地は10デニールのリップストップナイロンです。

深いグリーンのカモフラの表地に対して、鮮やかなレッドの裏地が映えるのなんの。抜群の配色の良さですね。

770フィルパワーのダウンを550g使用しています。450と600の間ぐらいのスペックですね。

コンフォート温度がマイナス3度、リミット温度がマイナス10度、というスペックです。

勝手な我が家の事情を言うと今使っているモンベルの寝袋とスペックが似通っていたため、差別化のために600とか750とかもう少し低い気温に対応できるスペックが良かったんですが、まぁそれはそれと言うことで。見た目に負けました。

実際のところ冬キャンプ用ということであれば700とかそのぐらいが妥当なんでしょうね。

重量は我が家の100g単位までしか測れない体重計では1,200gと表示されたんですが、公式サイトによると、1,160gだそうです。

オートキャンプでは全く問題ないですがちょっと重めですね。

 

左胸の位置にアニバーサリーの証であるエンブレムがどど〜んと付いています。

価格は税抜50,000円でした。

アニバーサリーモデルだからか、他のモデルの価格設定より若干割高ですね。

余談ですが、購入にあたり通販で予約申し込みを2回逃し、発売日にWILD-1小山店のオープン時間に駆け込みなんとか買えました。

 

閉め切った時の肩首周りのこもっている感が半端ないです。ドローコードでキュっと締めれば目出し帽状態です。

 

足先はNANGAと言えばコレの立体構造でゆとりがあります。

 

通常のスタッフバッグの他に保管用のメッシュバッグも付属しています。

 

モンベルのダウンハガーと比べてみた

私が普段使っているモンベルのダウンハガー800 #3 Longと比べてみました。

コンフォート3度、リミットマイナス2度という3シーズンの仕様です。

スペックが違うため単純な耐寒性能の比較はできないので使用感の比較です。

 

入った感じの違い

NANGA25周年記念モデルはレギュラーサイズのみの展開です。

入ってみました。私の身長は180cmです。ジャストすぎるほどジャストです!

これはもう妻のではなく私のものということでいいんじゃないでしょうか!

寝袋の中に湯たんぽを入れるのは、ちょっと厳しいかな。ギリギリかな。

小型のものならなんとか、ぐらいでしょうか。

通常モデルのオーロラライトにはロングサイズがあるのでさらに大きい方はロングの方が良いと思います。

 

まずは肩・腕あたりの上半身から。

モンベルの寝袋はスーパースパイラルストレッチシステムという伸縮性のある素材を使っているため、寝袋の中でかなりゆとりをもって動くことができます。

対して、NANGAの寝袋の生地は全くと言っていいほど伸縮しません。

ただ、上の写真を見てわかる通り、幅に余裕があり立体的な縫製のためそれほど窮屈には感じませんでした。

 

続いて下半身。

この写真、実は脚を広げてみてるんです。さきほどの写真とほとんど変わりませんよね。そのぐらい脚は広がりません。

モンベルはもう少し膝を開くことができます。

ゆったり寝たい方はちょっと狭苦しく感じてしまうかもしれませんね。

ただ、隙間が少ない方が保温性が高まるので、姿勢良く眠れる方はNANGAの方が寝袋のスペックを有効に使える、ということになると思います。

 

生地の違い

次は生地の違いについて。

さきほど記載した通り、NANGAの表地はオーロラテックスという防水透湿素材が使われています。水は通さず湿気は通す、ということですね。

キャンプの朝、自分の息によって寝袋の顔周りあたりに水滴が付いていたんですが、染み込む気配は全くと言っていいほど感じられませんでした。

かなり高い防水性能のようです。

 

対するモンベルの寝袋の表地には防水性能はありません。

テントの結露に触れたりするとすぐに染み込んで保温性能が低下してしまいます。

モンベルの場合、防水性能を求める場合は寝袋カバーを使う必要があります。

 

通気性と収納時の違い

生地の違いが通気性と収納にも影響しています。

NANGAの生地は防水性能が高いためか、通気性は低く空気の通りはさほど良くありません。

通気性が低いため熱がしっかり中にこもっている感覚はありましたが、その反面、収納時に空気がなかなか抜けずバッグへの収納はかなり手こずりました。

 

モンベルの生地はとても通気性が高く、収納時は手で押し込むだけでバッグにスルスルと入っていきます。

反面、熱が逃げやすいということになります。

それぞれ正反対の特徴なので、ここはどちらを優先したいかによりますね。

 

ジッパーの違い

NANGAの寝袋のジッパーには、開閉時に生地を巻き込みづらくするための機能が付いています。

 

モンベルのジッパーにはそのような機能はありませんが、無いからと言って困るというほどのレベルではありません。

どちらも足側からも開けられるようにはなっています。足元が暑い時は下を開けて、ができますね。

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キャンプで使った感想

寒さ検証も兼ねて実際にキャンプで使った時に感じたことを記載します。

 

時は4月上旬、場所は栃木県、参考までにその日の気温はこちら。

最低気温は0度で、極寒ではないがそれなりに寒いという感じです。

 

ドックドームPro.6のフライシートのみの土間のコット寝で、コットの上にはポンチョライナーとペンドルトンのオーバーサイズジャカードタオルを敷いた状態です。

暖房器具は未使用で、カイロを片脚1枚ずつ貼りました。

先に結論を言っておくと、ミスりました。

寒かったです。

具体的な反省点は下記の<気づき2>をご覧ください。

 

<気づき1>膨らむのが遅い

通気性が低いせいか、バッグから出して空気が入って膨らむまで結構時間がかかります。

一番フカフカに感じたのは朝起きた時、というね。。。

ジッパーを開放して空気の通りを良くしておけば早く膨らむと思います。

設営が終わったらまずやりましょう。

 

<気づき2>背中側のダウンが少ない

使う時になって初めて気づいたんですが、NANGAの寝袋は前側と背中側のダウンの量が全然違いました。

比率で言うと、前側が7〜8割で背中側が2〜3割といったところでしょうか。

前側はフワッフワで暖かいんですが、背中側はペラ〜っとしていました。

下からの冷気の対策が不十分で、お尻や肩などの重みで沈むところがすごくひんやりしました。。

まぁそもそもスペック的には3シーズン用なので、しっかり厚手のマット類で対策しないとダメってことですね。

わかっていたらサーマレストのマットを敷いておいたよ、、。

一応寒かった時のために予備の寝袋もあったんですが、寒くて出るのもイヤでした。。

 

アニバーサリーモデルを使って感じたNANGAの寝袋の良さ

それぞれ一長一短なところがありなかなか結論を出しづらいんですが、すごく大雑把に言うと、利便性の高さを求めるならモンベル、暖かさを求めるならNANGAかなという印象でした。

あと色々なブランドとのコラボやアパレルの位置付けなどからオシャレさで言ったらNANGAに分があるかな、という感じですよね。

価格に関して、同程度のスペックで比べた時にNANGAの方が1〜2割高いんですが、永久保証が付いていることを考えるとそこはまぁ我慢できる範囲内かな、と。

 

ではまた。

Have a good camp.

 

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