秋から冬にかけてのキャンプで最も大切なことは、やはり寒さ対策。
冷え込む時期でも、暖かく快適に過ごすために重要な役割を果たしてくれるのがシェルターです。
夏場はテントとタープ、だった組み合わせが、秋冬になるとテントとシェルターに変わっていきます。
テント?シェルター?
テントとシェルター、あえて違いを挙げるなら、それは用途です。
テントは寝室も兼ねたものを指しますが、シェルターの場合は主にリビングとして使う幕のことを意味します。
まぁ実際には、シェルターにコットを置いて寝ることもあれば、テントとしてもシェルターとしても使える幕があったりもするので、厳密に区切るほどのものでもないですけどね。
なんとなく、寒い時期にこもって過ごす幕、ということです。
ヘキサライト6Pとは?
シェルターにも色々な形がありますが、ヘキサライト6Pは2本の垂直ポールで支えるタイプのシェルターです。
アメリカのアウトドアブランド、ニーモ・イクイップメントの人気幕。
ニーモ・イクイップメントは、登山でも使えるコンパクトなテントのラインナップが充実したブランド。
比較的安価な幕が多いので、入門用として手が出しやすく、そのわりに良いイメージが定着している印象があります。
サイズは、幅561cm・奥行470cm・高さ226cm。
大型のものが多いシェルターの中では、比較的小振りなサイズ。
その分、スペース的に余裕がなくても設営しやすい、という利点があります。
重量もポール込みで7kgと手軽です。
収納サイズもコンパクトで積載にも優しい。
6Pとなっていますが、実際には4人ぐらいの方が余裕をもって快適に過ごせます。
逆に入ろうと思えば7〜8人ぐらいでも可能。
タープの設営にも兼用できるアジャスタブルポールが2本付属しています。
ポールの中間に2ヶ所、2本のポール先端に2ヶ所ずつ、計6つのベンチレーターが付いているので、しっかりと空気を循環でき、灯油ストーブの使用にも対応可能。(あくまでも自己責任で)
ヘキサライト6Pのここが魅力
我が家のものではないですが、これまでグルキャンで幾度となく使ってきて感じた良いところを紹介します。
良心的な価格
メーカー希望小売価格が税抜5万円台。
これだけ使い勝手の良い幕が、ポール2本付いてこの価格なんだから、それは欲しくもなりますよね。
一時期、品薄でなかなか買えない時期もありましたが、人気に火がついたことで流通が増え、たまにアウトドアショップのセールに放り込まれることも、、。
設営が簡単
風がさほどなくクローズで使う場合は、6ヶ所のペグダウンでOK。
驚くほど簡単に設営できます。
両サイドにポールをかまして引っ張ると、幕が広がって中に余裕ができます。
設営バリエーションが豊富
閉め切ってただこもるだけでなく、色々な使い方ができます。
これがいわゆるパッカーンです。
こうすればオープンタープっぽく風通し良く使うことができます。
こういったアレンジが効くのが2ポールタイプの良いところ。
ドームタイプだと、ちょっと難しいですね。
寒い時期に暖かく過ごせる
基本中の基本。
このためにシェルターを買うのです。
冬キャンプで最初から最後まで外で過ごすのは、けっこうなチャレンジです。
ソロならまだしも、子供が小さいファミリーで震えて過ごすのはなかなか厳しい。
かといってインナーテントにこもるのも、狭苦しくて退屈してしまいそうです。
シェルターがあれば寒さが厳しい時でも、ぬくぬくしながらワイワイ。
小型のドームテントをインしてカンガルースタイルにすれば、擬似2ルームに。
こうすることで。寝る時の寒さも和らぎます。
気になるところと対策
続いてはヘキサライト6Pの弱点を。
明確にヘキサライトだからという弱点は1つだけで、残りの2つは2ポールのシェルターに共通のものです。
スカートが無い
ヘキサライト6Pにはスカートがありません。
一般的には、より寒さを防ぐためにはスカートがあった方が良いと言われています。
ただ、我が家で使っているKR-47Aのような少し出力の大きいストーブを使えば、真冬でも充分に暖かくなります。
レインボーストーブやフジカクラスの出力だとちょっと物足りないですね。
ボトムの隙間を防ぐ対策があります。
幕のハトメに直接ペグを打つことで、ピタッと地面に付けることができるようになります。
この方法により、隙間風はかなり軽減されます。
デッドスペースが生じやすい
ワンポールでも2ポールでも、垂直ポールで支え、幕が傾斜しているテントに共通するデメリット。
傾斜により、ボトムの方にいくにつれて、高さが低くなってしまいます。
そのため、チェアなどはあまり端の方に置くことができません。
まぁこればかりは避けようがないので、わかって使うしかないですね。
端の方には背の低い道具を置くなりして、効率よく使いましょう。
ポールが邪魔になる
これも構造上、しょうがないところ。
ポールがあるとカンガルースタイルをする時に、配置が限られたりすることがあります。
この空間を妨げるポールを取り除くために使われているのが、二股ポールというやつです。
これにより、自由に幕内を使うことができるようになります。
ただ、二股ポールを導入することにより、設営の容易さはだいぶ損なわれます。
あとポールの容積も倍以上に。
快適さを取るか、手軽さを取るか。
ヘキサライト6Pのバリエーション
スタンダードなヘキサライト6Pの他に、2種類の上位バージョンがあります。
ヘキサライトの最高峰、マルチカムアリッド。
ミルスペックの特殊な生地で、総重量が1kg軽くなっています。
何よりカモ柄がかっこいい。
ただし、価格が115,000円(税抜)と一気に高級品に。
こちらのグレーのタイプはTC素材のヘキサライトエレメント。
通気性が良くなるため、結露の発生を軽減することができるようになります。
重量は9.1kgと、当然重くはなりますが、そこまでの重さではないのがありがたい。
価格は、69,000円(税抜)です。
シェルター候補として自信を持っておすすめできるヘキサライト6P
冬に暖かく過ごせるだけでなく、夏場も使えて、2ルームっぽい使い方もできる。
収まりの良い収納サイズで積載しやすい。
最後の決め手は価格の安さ。
私の知人でもヘキサライト6Pを使っている人はたくさんいますが、よくない評価をほとんど聞かない優秀なシェルターです。
ではまた。
Have a good camp.
コメント
突然失礼します。
満員電車に揺られながら書いています。
タフドームからヘキサライトに買い換えました。ヘキサライトをツードーム風に使うつもりです。
ヘキサライトの中で使えるインナーテントを探しています。因みに5人家族です。
そこでヘキサライトの中で利用されているインナーテントはどこのメーカーで、どのサイズなのでしょうか。またヘキサライトとのフィット感どうでしょうか。
教えて頂ければ助かります。宜しくお願い致します。
WASHINGTONさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
写真の幕は友人のものなんですが、GoLite(ゴーライト)という海外メーカーのシャングリラ5というテントです。
GoLiteというメーカーはもう無くなっていて、今はBig Agnesというメーカーから後継としてヤモナイトという名前でリリースされています。
5人用のテントですが2.89m×2.89mで入り口部分の一角が欠けているワンポールなので、手荷物も入れたりすることを考えると5人だとかなりカツカツになってしまうんじゃないかと思います。
ただ、お子さんが大きくなければ大丈夫かもしれません。
写真ではヘキサライトをパッカンしてポールの間に張っていますが、クローズすると前室がほぼ無くなってしまいます。
片方のポールを二股化して片側に寄せれば前室として多少の空間が確保できると思います。
初めまして!楽しく読ませていただきました。
ただポールは逆に差し込めばカバーなどする必要ないので!
もう半年以上前のこブログなので知っておられるかもしれませんがm(_ _)m
サンタさん
コメントありがとうございます!
気づいてませんでした!(^^;;
ご指摘ありがとうございます、勉強になりました。
記事内容は更新させていただきますね。
今後ともよろしくお願いいたします。