年間30〜40泊ほどキャンプをする我が家。キャンプを始めて間もない頃は、新鮮さを求めて色々なキャンプ場に行っていましたが、最近はいくつかのお気に入りのキャンプ場を、ローテーションしながら利用させてもらうことが多くなっています。
我が家がキャンプをする上で重視しているのは、自然の景観を楽しみながら静かに過ごせること。「キャンプだったらそんなの当たり前でしょ」という感じの条件ですが、意外とそういう環境のキャンプ場って限られているんですよね。
そんな我が家が求める条件に当てはまる、新しいキャンプ場がお気に入りラインナップに加わりました。
姫木平ホワイトバーチキャンプフィールドの概要
そのキャンプ場というのが、長野県長和町というところにある「姫木平ホワイトバーチキャンプフィールド」。2021年6月に正式オープンしたキャンプ場です。ホワイトバーチ(White birch)とは白樺のことで、暑い地域にはあまり生えていないので関東に住んでいるとあまり目にすることがなく新鮮な気分になります。
関東からだと、中央道の諏訪南ICから行くルートと上信越道から中部横断自動車道を経て佐久南ICから行くルート、の2種類があります。我が家のように埼玉など北部から行く場合は上信越道の方が早いですが、東京・神奈川・千葉からの場合は中央道で行く方が早いですね。
どちらから行くにしても高速を降りてから40〜50分とそこそこ距離があり、道中にはコンビニやスーパーなどがいくつかあるので、食糧の買い出しには困りません。
入口から入ってすぐのところにあるキャンピングトレーラーが管理棟で、そこでチェックインをします。通常のチェックインは13時からですが、プラス1,000円で11時からアーリーチェックインができるようになります。
今回利用したのはスタンダードな区画サイトで、利用料は車1台5名までで5,500円。GWと夏休みは6,500円になります。区画の場所は入った順に選べるので、希望の場所を選びたい場合は早めにチェックインすることをおすすめします。チェックアウトは11時までです。
少々解せないことが一つ。到着順に整理券が配られて整理券順にチェックイン手続きを行なっていくのですが、手続き後、チェックイン時間になるまでは場内に入れず、チェックイン時間になると整理券の順番関係無く、我先に場内へなだれ込んで行きます。
整理券の順番が後の人の方が、希望のサイトを取れちゃったりします。整理券順に入場させないと、整理券配った意味ないじゃん、、みたいな。
店先には白樺の木で作られた木工品などが並んでいて、薪や炭・ガス缶などの基本的な消耗品は購入できます。珍しい鹿の角もたくさん販売されていました。
薪は500円で指定のカゴに詰め放題、というスタイルなんですが、かなりたくさんの薪を詰め込むことができるのでお得です。しかも均一に揃った薪ではなく、節があったり、荒々しい太いものがあったりとバリエーションも豊富なので、個人的にはとても好きなタイプの薪でした。
場内や設備などの様子
ホワイトバーチキャンプフィールドの場内マップ。27の区画サイト(造成中)の他に、バイク用のサイトやフリーサイトもあります。区画サイトは木に囲まれた林間サイトで、フリーサイトは少し開けているので、空を眺めることができます。
こちらがフリーサイト。きれいな芝のサイトで、大きな白樺の木がシンボルになっています。車の乗り入れは禁止で、写真右手の方に駐車スペースがあります。設営する場所にもよりますが、荷物を運ぶ距離はそれほど遠くはないので、開放的に過ごしたい時はこちらのサイトも良さそうですね。
もちろん直火禁止なので、きれいな芝や地面を傷めないように焚き火台を使いましょう。
区画サイトとフリーサイトの間、管理棟の前あたりにある炊事場とトイレ。トイレはできたばかりで、中でサンダルに履き替えるスタイルなのでとても清潔です。せっかくなのでこのままキレイに使い続けていきたいですね。
給湯設備完備、屋根付きの高規格な炊事場。作業台も広くて使いやすそうですね。
管理棟前にあるゴミと灰捨て場。基本的な分別をしてほとんどのゴミはこちらに捨てられるので、とても助かります。
キャンプ場のサイトから奥の林の中に進んでいくと、小川が流れていました。
キレイに澄んだ冷たい川の水。浅いので子供を遊ばせるのにも安心です。暑い時期でも川遊びをしたりして、心地良く過ごせそうです。
広くて伸び伸び過ごせる区画サイト
それでは、今回利用した区画サイトの様子を詳しくお伝えします。通路は一方通行で、左から入って進んでいくと、ぐるっと回って右から出てきます。通路の両脇に区画が配置されています。
区画サイトの奥から見渡した様子。木々の合間から光が差し込んで、気持ちいい景色ですね。雨が降った後だと、通路や奥の方の一部の区画でぬかるんでいるところがあるので、タイヤを取られてスタックしないよう、注意しながら運転しましょう。
今回は一番奥にあるNo.21の区画を利用しました。21〜27は奥行があり、かなり広々としたゆとりのある区画。区画内に木立があるので設営しづらく感じる方もいるかもしれませんが、それはそれで雰囲気があっていい感じです。鮮やかな緑に白い幹が映えて、爽快な森の雰囲気を味わうことができます。
サバティカルのアルニカを設営しましたが、さらにタープも余裕で張れるぐらいのスペースがありました。
お隣のサイトにはキャンプを通じて親しくなった、@kazzzz.zz さんと @ritsuchan28 さん。かっこいいキャンプギアをたくさんお持ちのお洒落キャンパーご夫婦です。
TCタープのタトンカ1TCにウッドポールを組み合わせた、ナチュラルなテイストのサイトが素敵ですね。
朝方の木漏れ日の中、しっぽりと焚き火タイム。この時の焚き火では、全国にホームセンターを展開するDCMグループのオリジナルギア「へキサファイアピット」を使用。燃焼力が高い二次燃焼焚き火台で、収納時は分解してコンパクトになる優れモノ。しかも6,500円というお買い得価格なのでおすすめです。
区画サイトのフィールドは、基本的には草が生えてますが、場所により土が剥き出しのところもあります。地面は柔らかめで、大体ハンマー無しでもペグダウンすることができました。
No.21サイトの入口付近のぬかるみの様子。この辺りは若干ぬかるみやすいようです。ただ、区画が広いのでここを避けても十分に設営スペースがありました。
ちなみにこのキャンプの初日は、わりと強めのものも含めて結構雨が降りましたが、水捌けが良いこともあり水たまりができにくく、テント内に浸水するような事態にはなりませんでした。
撤収作業中に見つけた、テントにへばりついていたミヤマクワガタ。当たり前のようにそこにいたので、ちゃんと探せばもっとたくさん見つけられそうです。
心地よい森の中で静かに過ごせるキャンプ場
広々としたゆとりのあるレイアウトに、多すぎない区画の数という物理的な環境に加えて、場内の雰囲気から何となく感じ取ることができる、利用する側の節度を持って過ごす意識。
冒頭でも触れましたが、基本的で簡単なことのように思えることですが、意外とそういった意識が行き届いているキャンプ場って多くないんですよね。
そういうキャンプ場で心地良く過ごせた後は、また来たいな、といういい気分で家路につくことができます。姫木平ホワイトバーチキャンプフィールドは、そんな気分を味わわせてくれた素敵なキャンプ場でした。
ではまた。
Have a good camp.
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