注目の新ブランド「ゼインアーツ」の本格派シェルターが気になる

斬新なデザインが話題になっていた国内新鋭ブランド「ZANE ARTS」の新作シェルターシリーズ。先日、東京都立川市で開催されたOutdoor Gear Touch & Try 2019で展示がおこなわれるとの情報を入手したので実物はどのようなものなのか見に行ってきました。

 

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注目の国内ブランドZANE ARTS

ZANE ARTSは長野県を拠点とするガレージブランドで、2018年に立ち上がりました。

ガレージブランドはたくさんありますが幕メインで展開しているところはあまり多くない上に、エッジの効いたデザインということもあり気になっていました。

見た目が斬新というだけでなく、価格が抑えられていて手が出しやすいという点も注目度が高い理由のひとつです。

 

4タイプのラインナップ

今回リリースされた4種類の幕をチェックしてみました。

 

GIGI-1

まずはスモールサイズのシェルター、GIGI-1から。

税込42,984円です。4つのラインナップの中で最もお買い得感があります。

 

1本のメインポールと2本のエクステンションポールの計3本のポールで立ち上がる、変則1ポールシェルターです。

メインのポールは220cmとワンポールにしては低いためそのままでは幕内が狭くなってしまうところですが、エクステンションポールでサイドを持ち上げることで空間の広さを確保しています。

本体の幅500cm、奥行400cmとコンパクトですが、ガイラインを張らないといけなかったり開放することを考えるとそれぞれ200cmぐらいは余分にスペースが必要です。

 

とは言ってもそもそもそこまでの高さではないので、全体的に中腰にはなります。

 

2カ所のエクステンションポールの部分はベンチレーターになっています。

 

トップにも1カ所ベンチレーターがあります。

天井が低く幕内も広すぎないので冬場の暖房効率が良さそうです。

夏場は前後のドアを開放しオープンタープに近い状態を作ることで、快適に過ごせるんじゃないでしょうか。

 

ROGA-4

続いて、独創的な2ルームテントのROGA-4です。

価格は税込63,612円。

 

特徴的なのは、とにかく低い!

最も高いところで140cmなので、身長110cm弱の6歳の娘がかろうじて直立して過ごせるぐらいです。

成人男性のお腹ぐらいなので大人は常時屈まなくてはいけないですね。

腰に来そうです、、。

ZANE ARTSの幕は全て一般的な幕と比べて不必要に耐水圧を高めず代わりに引裂強度が高めに作られているそうで、それに加えてこの低さ。

ハードな環境下で使うことを想定したスペック高めの仕上がりということですね。

 

4本のポールを跨いだブリッジフレームというポールで縦方向の強度を高めています。

開口部が広いので風の抜けは良さそうです。

 

インナーは広いところで幅240cm。

大人4人が密着して横になれるサイズ。

吊り下げ式なので取り外してシェルターとしても使えます。

インナーテントを含めても5.8kgと、このサイズにしては驚くほどの軽さです。

ファミリーユースではなく、山向けですね。

 

ZEKU-M

ファミリーでも使い勝手が良さそうだなと思っていたのがこちら、ミドルサイズのシェルターと謳われているZEKU-Mです。

価格は、税込82,944円。

 

基本はワンポールで6角形ですが、3辺にある三角形のエクステンションフレームというポールにより幕の傾斜が抑えられ、幕内の空間が広くなっています。

コンセプトはGIGI-1と似通っていますね。

 

シェルターを立ち上げた後にエクステンションフレームをフックに引っ掛けて取り付けます。

立ち上げまでの工程はシンプルですが、必須で張らなくてはいけないガイラインの本数がGIGI-1よりさらに多いため、晴れて風が無い時など場面によっては億劫に感じることもあるかもしれませんね。

その分しっかり安定するので正しいといえば正しいですが。

 

内部は思っていた以上にゆとりがあり、6人ぐらいはゆったり過ごせそうです。

大人気シェルター、ヘキサライト6Pの代替幕としてもイケるんじゃないでしょうか。

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幕が立ち上がっているおかげで、端の方も有効に使うことができています。

普通のワンポールだと端の方は幕が迫ってきて高さのあるものを置いたりできないですからね。

全面にスカートを装備しているので寒さには強そうです。

 

3面の出入口は全てメッシュドアにでき、残りの3面にもベンチレーターが付いています。

インナーテントはありませんが、フロアのシートがあるのでお座敷にすることもできます。

 

トップには1カ所ベンチレーターがあります。

薪ストーブの煙突には対応しておらず、使用説明書には薪ストーブの使用は禁止と書かれているので、それでも使うかどうかは各々の判断になるかと思います。

 

ランタンを吊り下げるためのトライアングルハンガーが標準装備されています。

用途としては寒い時期の宴会幕やデュオキャンプ規模のカンガルー用シェルターという感じでしょうか。

 

GEU

最後はGEUというオープンタープです。

価格は、税込48,384円。

全ての製品がガンダムみたいなネーミングですね。

スノーピークのヘキサエヴォのような末広がりの形です。

日陰の面積が広く、雨よけとしても有効に機能しますね。

 

ZANE ARTSの幕を見た感想

ZANE ARTSの幕を展示で実際に見てみた個人的な感想としては、細部に工夫が凝らされていて意図している用途においては実用性が高そうな幕、という印象でした。

ただ裏を返せば、それぞれ用途が明確なので汎用的に使いたいというニーズ向けではないのかな、ということなのかもしれません。

ファミリーで色々な場面に対応させたい、というような目的であれば、扱いが難しそうです。

通年頻繁に行くキャンパーさんの場面に応じたセカンド幕のような位置付けであれば的確にニーズに叶ったチョイスになるんじゃないでしょうか。

 

ではまた。

Have a good camp.

 

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