ある時、妻がペグを拭きながら傍にあるハンマーを手に取って言いました。
「これからギアを買う人が知りたいのはさ、こういう消耗するものの使った後の感想なんだよ。」
うん、たしかに。
特にハンマーは設営・撤収の度に使う使用頻度の高いものだし、強度が問われるものだし、物によって設営に与える影響が大きく違うものだし、知りたい人はきっといるだろうな、と。
最初にこの記事を書いた時が15回目、次が30回目、その後さらにキャンプを重ねて、約70回に到達したので、その時の状態をレビューしておきます。
アルティメットハンマー
我が家(ほぼ私)が使っているのは村の鍛冶屋というガレージブランドのアルティメットハンマーというペグハンマーです。
ヘッドを交換できるタイプで、我が家では真鍮製のヘッドを使っています。
購入レビューは以前投稿しているのでそちらをご覧ください。
ハンマーの違いによる設営への影響
我が家が最初の数回使ったのは、図工で使うような小ぶりのハンマーです。
比較対象はそれしか無いのですが、2つのハンマーを使ったことで感じたアルティメットハンマーの良さを挙げてみます。
打面が広く打ちやすい
アルティメットハンマーに限らずペグハンマー自体、普通のハンマーと比べると打面は広めですが、このおかげで多少芯を外しても、空振りすることなくペグを打ち込めます。
ヘッドが重くペグをガシガシ打てる
鍛造鉄製のヘッドはしっかりした重みがあるため、自重による打撃だけでもそこそこ力があります。
地面が硬い時に軽いハンマーだとなかなか刺さっていかないんですが、ズシズシと地中に埋まっていきます。
ヘッドが硬すぎず弾かない
交換式のヘッドが、硬すぎず程よくクッションのような役割をするので、ペグに当たった時に弾かれず、しっかり力を伝えてくれている感触があります。
ツノで抜きやすい
ヘッドのお尻側に付いているツノは、純正のエリッゼステークはもちろん、他のペグの場合でも引っ掛けて回し込んで抜くのに役立ちます。
両方が打面のハンマーだとそうはいかないですからね。
柄のカーブにより持ちやすい
ヘッドの重さはありますが、このカーブがあるおかげで思いのほか握る力は使いません。
手首のスナップを使ってヒュッと振るだけでけっこうな打撃になるので、それほど硬くない地面であれば容易に打ち込めます。
また、カーブの引っ掛かりのおかげで、すっぽ抜けにくくなっています。
ここは個人的にかなり評価が高いところです。
他のメーカーのハンマーには見られない特徴ですからね。
柄の紐でぶら下げておける
ペグ打ちの最中にロープを締めたり、ほどいたり結んだり、両手を必要とする機会はけっこうあります。
なんてことない紐ですが、これがあるおかげでいちいち置くことなく腕に引っ掛けておけるので、作業がスムーズに進みます。
置いたまま動くとどこに置いたか忘れたりするんですよね、、。(^^;;
15回設営した後の状態
さて、では各部がどのように変化しているか見てみるとしましょう。
まずは15回設営した後の状態からです。
まずは打面です。
正面です。
横からです。
打ち込みの衝撃により多少のくぼみ、潰れが見られますが、まだまだたいしたものじゃありません。
ツノ部分です。
塗装の剥がれが少し見られますが、歪みなどは一切ありません。
ヘッドと柄の繋ぎ目です。
ガタつきなどまったく無く、微動だにしません。
柄です。
購入時と変わりないです。
打面が少し消耗した程度で、まだまだ新品の時とあまり変わらない感じがします。(^^;;
どのぐらいまでヘッドが潰れたら交換なのかまだわかりませんが、この調子ならまだまだ先の話になりそうです。
30回設営した後の状態
さて、その後8ヶ月が経過し、約30回に到達したので状態をチェックしてみました。
15回目の時より潰れてきています。
芯を捉えられていないんですかね、偏ってます。
打面はわりと綺麗ですね。
この調子なら、倍の60回ぐらいは問題なくいけるんじゃないかな〜、という感じですね。
約70回設営した後の状態
時が経ちまして、約70回設営しました。(正確にはおそらく67回かな)
だいぶ変形していますね。
潰れているというより削れ落ちていっている感じです。
地面に打ち込むタイプのランタンハンガー、サンゾクマウンテンのShockを導入したことで劣化が激しくなりました。
いつヘッドを交換すればいいのか、タイミングがわかりませんね。。
100回ぐらいいけそうな気もします。
ヘッドはまだ大丈夫そうなんですが、繋ぎ目の金具のところの釘が緩んできました。
ペグを打つ時に、たまに外してペグをここに当ててしまうからだと思います。
ペグの頭で叩いてあげたら元に戻りました。
ツノのところはちょっと錆びてきていますが、使用に問題はなさそうです。
愛着を持って長く使える優秀なハンマー
機能的に優れているのは言うまでもなく、思った以上に耐久力もあるアルティメットハンマー。
ヘッドが潰れても交換して使い続けられるので、長く愛着を持って使える道具のひとつになりそうです。
ではまた。
Have a good camp.
コメント