2022年9月に山梨県の小渕沢IC近くにオープンした、話題の複合アウトドア施設「FOLKWOOD VILLAGE(フォークウッドヴィレッジ) 八ヶ岳」。
インスタで色んな方の投稿を見て興味はあったものの、なかなか行く機会に恵まれず、、。2023年1月に、ついに初訪問することができました。
前評判で聞いていた通りの高規格な施設の全貌を、詳しくお伝えしていきます。
自然豊かな環境にあるキャンプ場の枠に収まらない複合アウトドア施設
八ヶ岳や南アルプスなどの山々に囲まれた、自然豊かな環境の中にある、「FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳」。周囲にはキャンプ場や別荘なども多く、アウトドア愛好家には人気のエリア。標高は約1,000mで、夏でも比較的涼しく快適に過ごすことができます。
赤松の木々に囲まれた約18,000坪の敷地の中には、70の林間区画サイトがあります。全サイト、車が横付けできるオートサイトのため、設営撤収の負担も少なく、小さいお子さま連れのファミリーキャンパーにも優しいフィールド。
そして、数年前からサウナにハマっている私が気になっていたのが、アウトドアサウナ。
野尻湖にある有名なサウナ施設、「The Souna」を手掛けたことでも知られる有名なサウナビルダーの方が監修したサウナが併設されていて、キャンプをしながら本格的なアウトドアサウナを楽しむことができるんです。
サイト | 区画サイト 約70サイト スモールサイト レギュラーサイト・電源付きレギュラーサイト ラージサイト・電源付きラージサイト 他 |
イン・アウト | チェックイン 13:00〜 チェックアウト 〜11:00 アーリーチェックイン 11:00〜(+1,000円)※日曜不可 レイトチェックアウト 〜14:00(+2,000円)※ハイシーズン、連休金曜等不可 |
電源 | 電源サイト有り |
入浴施設 | シャワー 8:00〜20:00(300円) |
ペット | 可(ドッグランサイト有り) |
料金 | スモールサイト 平日4,000円 休日4,800円 レギュラーサイト 平日5,000円 休日5,800円 ラージサイト 平日6,000円 休日6,800円 電源付きレギュラーサイト 平日7,000円 休日8,500円 電源付きラージサイト 平日8,000円 休日9,500円 他 |
サイト利用料のみで人数あたりの費用はないので、ソロだと割高に感じますが、人数が多いファミリーなどでの利用であればお得です。サイト利用料の設定としては、レギュラーサイトは平均的ですが、複数グループで利用できるラージサイトはかなり割安です。
中央自動車道の小淵沢ICから約5分というアクセスの良さで、最寄りのコンビニや道の駅へも数分で行けるという利便性の高さ。自然の中にいながらも、一切不便な思いをすることがない、快適極まりない環境です。
充実しすぎの場内設備
おしゃれな内装のメイン棟。ここには受付、ショップ、カフェ、ワーケーションスペースと、トイレ、シャワー、炊事場など全てが集結しています。
場内での会計は、現金使用不可の完全キャッシュレス環境で、個人的には普段からキャッシュレス派なので歓迎ですが、現金派の方はご注意を。
メイン棟入口付近は物販スペースになっていて、キャンプで使う消耗品以外にも、雑貨やオリジナル商品などが並んでいます。キャンプ場の物販スペースとは思えないほど、感度が高くこだわりを感じるラインナップです。
飲食業が強みのトランジットジェネラルオフィスが運営母体ということもあり、カフェで提供されている料理はどれも美味しく見栄えも良いものばかり。
さらに、あらかじめ用意された食材を自分たちで調理して食べることができる、ミールキットも充実。骨付きリブローストマホークのレモンハーブ焼きや丸鶏のハーブ焼きなど、やってみたいけど普段はなかなか手が出せないようなダイナミックなメニューもあり、お試しでやってみるのにもいいかも。
移動や設営などもあり、自宅で過ごすより疲れがちなキャンプ。カフェやミールキットを活用して、楽しく美味しく過ごしたいですね。
メイン棟脇にある洗い場。とても清潔で広々としていて、もちろんお湯も出ます。手前に並んでいるバケツは灰を捨てるためのもので、左側に汚れ物を洗うための洗い場もあります。
キャンプ場からのお願いとして、食器洗いの際は合成洗剤ではなく、環境にやさしい洗剤の使用が推奨されています。都市部とは違い、自然が豊かな地域では排水設備が充分に整っていないところもあり、合成洗剤はたしかに汚れ落ちは優れているかもしれませんが、分解されずに廃棄物として残ってしまいます。
キャンプでいつもお世話になっている自然を大切にするためにも、環境負荷の低いものを使う意識を持って自然と接していきたいですね。メイン棟内のショップではキャンプ場オリジナルのケミカルフリーの洗剤が販売されているので、ぜひご利用になってみてください。
こちらは、シャワー室内のサニタリースペース。ここも他の設備に負けず劣らずおしゃれで清潔でした。備え付けのドライヤーまであります。
私個人としてはキャンプ場にそこまで高規格を求めるわけではないんですが、その方が良いという方も多いと思うので、綺麗かつ清潔で便利に越したことはないですね。
メイン棟の他に、フィールド内にもトイレ・炊事棟が2ヶ所あります。場内には70サイトありそこそこ広さがあるんですが、どこのサイトからでもトイレまでそれほど遠くなることはありません。
ちなみに冬場は凍結防止のため、炊事場は利用できませんでした。
メイン棟の前にはキッズスペースがあり、ちょっとした遊具が配置されてました。我が家も愛用している、木と木の間にハンモックのように吊り下げて使えるブランコ、SlackersのSWINGLINEも。小学生ぐらいまでのお子さんがいるファミリーなら、間違いなくハマるアイテムなのでおすすめです!
こういった遊具があると、設営や撤収をしている時に子供たちを遊ばせておいたりできて、助かるんですよね。
赤松に囲まれた過ごしやすい区画サイト
さてそれでは、肝心のキャンプサイトを紹介していきます。サイト内を行き来する遊歩道の入り口に設けられたゲート。私のブログで使っているフレーズと同じですね。駐車場の脇にある「CAMP」のロゴもそうですが、サイト内にあるこれらの造形物の雰囲気が良い感じです。
赤松の森の中にあるフィールド。年月が経って傷んできている木を最低限伐採するにとどめ、なるべく自然の状態を崩しすぎないようにサイトが作られています。
利用した日は1月中旬という寒い時期で、最高気温は2〜3度程度とかなり寒かったです。チェックイン後しばらくは雪が降っていましたが、少し経つと雪もやんで、綺麗な光が森の中に差しこんできました。
サイトに敷き詰められているウッドチップは、伐採した木から作られているそうです。ウッドチップのおかげで地面は柔らかく、テントに土が付きにくいので汚れが軽減されます。あえて整地などはせずにそのままの状態にしているため、サイトによっては傾斜しているところもあります。
ウッドチップで表面が柔らかいため、ペグの長さが短いと地面の固い部分まで届ききらずにテントがしっかり固定されない可能性があります。20cm前後のクラスだとちょっと怪しいので、30cm前後のクラスがおすすめ。
こちらは10m×10mのレギュラーサイト。一般的にゆとりがあると言われている区画サイトのサイズではありますが、私はもっと広々したキャンプに慣れてしまっているので若干タイトに感じました。車を入れると、4〜5人用の中型テントとタープ、または2ルーム1張あたりがいいところですね。
今回は友人のサイトで過ごして、ここは寝るためだけに使ったので、スノーピークのドックドームPro 6アイボリーのみという贅沢な使い方になってます。
隣のサイトとの間には2〜3mぐらいの余白がありますが、これも一般的に言えば充分余裕を持って設計されている、と言えると思います。
そしてこちらが友人たちが過ごしていたラージサイト。車2台にスノーピークのリビングシェルロングアイボリーとローカスギアのカフラシル。かなりゆとりがあるレイアウトになっていますね。
2家族で2ルーム2張または、タープ1張とドームテント2張、のような使い方がフィットしそうです。6,800円なのでゆったり過ごしたければ、なんなら1ファミリーでラージサイトを借りる、というのも個人的にアリだと思います。
ちなみにレギュラーサイトは車1台まで、ラージサイトは車2台までになっています。追加する場合は車1台につき1,000円です。
こちらがドッグランサイト。柵に囲まれているので、リードを外してワンちゃんが伸び伸び過ごせそうでいいですね。
日本屈指の本格的アウトドアサウナ
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳を語る上で避けて通れないのが、こちらのアウトドアサウナの存在。ここ数年、サウナにハマっている私。自分でサウナーと言えるほどサウナーではないんですが、定期的に施設のサウナを利用したり、度々テントサウナを楽しんだりしています。
ここ、FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳のサウナは、野尻湖にある予約が取れない人気のサウナ「The Sauna」を手掛けた有名なサウナビルダーの方がプロデュースに関わった、本気のアウトドアサウナ。
私の場合、むしろこのサウナに入りたくて、FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳に来た、と言っても過言ではないぐらい、楽しみにしていました。まぁサウナに興味が無い方にはこの段落はあまり価値がないので、飛ばしちゃってください(笑)。
場内にはサウナ棟が2棟あり、1棟は貸切棟で、もう1棟は共用のパブリックサウナ。それぞれに、天然水の水風呂やインフィニティチェアが置かれたととのい場、冷水を頭から被ることができるバケツがぶら下げられた装置(?)があります。冬場は水の温度がシングルと言われる一桁台でキンキンに冷えているので、しっかりあたたまった後の水風呂の落差が半端なかったです。休憩スペースには、飲用の水やあたたかいお茶なども備え付けられていて、随所にホスピタリティの高さを感じました。
サウナ室内はセルフロウリュができるので、湿度を上げてガッツリあたたまることができます。個人的な感想としては、何もしないとちょっと乾いた感じで物足りなかったので、けっこうしっかり目にロウリュをした方が身体の芯まであたたまることができると思います。パブリックの場合は他の利用者とも相談しつつ、多めにロウリュするのがおすすめです。
ちなみにパブリックだと1,800円で90分の利用時間なんですが、90分だとちょっと短いというか、若干急かされているような感覚でした。貸切棟の利用は22,000円(平日は20,000円)で120分利用できるので、人数がいてしっかり入りたい人は貸切にする、という手もアリですね。
こちらはサウナの受付棟なんですが、男女別の更衣室に、シャワールーム、トイレがあり、濡れた水着やタオルの水を切るための脱水機もあります。サウナ室同様に、この受付棟もとても清潔で快適な空間でした。
あ、ちなみにこちらは温泉のサウナのように裸で入るのではなく、水着着用で入る混浴のサウナです。水着を忘れてもレンタルできるのでご安心を。水着だけでなく、タオルやポンチョなど全てレンタルできるので、手ぶらで気楽に立ち寄ることもできますね。
こちらのサウナはキャンプ利用者以外も利用できるため、例えば周辺のキャンプ場を利用した帰りに立ち寄ったり、ということもできます。今はまだそこまで混み合っていないようですが、知られるにつれて徐々に予約が取りづらくなっていきそうな予感が、、。
以上、FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳のサウナについてでした。キャンプより熱く語ってしまいましたね。
周辺のおすすめ施設
冒頭で述べた通り、FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳は中央自動車道の小淵沢ICから5分というアクセスの良さも魅力の一つなんですが、さらに歩いて行ける距離に、道の駅とコンビニがある、というのもかなりの高評価ポイントになると思います。
道の駅こぶちさわ
車で1分、歩いても10分程度で行ける、「道の駅こぶちさわ」。こぶちざわかと思ってましたが、こぶちさわなんですね。まぁどうでもいいことですが。
こちらには食堂や売店、さらにはお風呂まであります。キャンプ場にはシャワーはありますが湯船に浸かることはできないので、お湯に入って温まりたい、という方はこちらをご利用ください。
ちなみに地図を載せるほどでは無いので端折りますが、小淵沢ICからキャンプ場までのわずか5分の道のりに、セブンイレブンとローソンがあります。
ひまわり市場
ひまわり市場は北杜界隈では知られた有名なスーパーです。テレビでも紹介されたことがあるので、人気があり、週末のオープン直後はわりと混雑しています。FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳からは15分ぐらいのところにあります。
他では見ない珍しい食材などを販売していて、行く度についアレコレ買ってしまいます。ちょっと高いですけどね。
小淵沢ICからだと少し戻る感じになるので、手前の長坂ICで降りてひまわり市場に寄って、キャンプ場へ行く、というルートがスムーズです。
OGINO 長坂店
普通のスーパーでいいよ、という方は山梨ではお馴染みのOGINOがおすすめ。長坂ICを降りた目の前にあるので、こちらも一つ手前で降りましょう。キャンプ場まで下道で20分ぐらいです。
やまゆり
古民家をそのまま店舗として使っている、おしゃれな雰囲気のうどんやさんです。かわいい甘味もあります。
キャンプ場からは5〜6分で行けますが、駐車場が狭く、お昼どきは混雑してなかなか入れないので、ちょっと時間をズラして行くと良いかもしれません。
国界
ガッツリ食べたい人におすすめな地元の食堂、という感じ。メニューはラーメンとかトンカツとか、そこらへんです。一見怪しげな佇まいですが、味はおいしいです。けっこう量が多いので、お腹を空かせてから行きましょう。キャンプ場から10分。
この界隈には、私のお気に入りキャンプ場TOP5に入る2つのキャンプ場もあるので、こちらもぜひご覧になってみてください。
施設も人も気持ちいいFOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳
くどいようですが、こちらのサウナは本当におすすめ。FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳に行ったのにサウナに入らないなんて、イチゴが無いショートケーキを食べるようなもんです。
と、ちょっと言い過ぎましたが(笑)、キャンプ場も便利で清潔で快適で、新しい施設だけあって他のキャンプ場の良いところだけを集めたような、痒いところに手が行き届いた高規格キャンプ場なのは間違いないです。
あとは、気さくな現地のスタッフのみなさんのホスピタリティの高さも、個人的には好印象でした。どんなに施設が良くても人の印象が良くなかったらそれが強く記憶に残るように、なんだかんだ印象を決めるのって人なんですよね。
ではまた。
Have a good camp.
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