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焚き火台のようなアウトドア関連の道具も多く扱っていますが、その中でも目標額の80倍の4000万円を達成したことで注目されている、特殊な素材で作られたアウトドア用ジャケットがあります。
この度、そのジャケットを先行で使わせてもらうことになり、冬のキャンプで効果を体感してきました。
ボレアスジャケットとは?

それがこの「wen times(ウェンタイムズ)」という香港の会社によって開発・製造された、「ボレアスジャケット」。
このジャケットの最大の特徴は、厚さ2mmの断熱素材「エアロゲル」が使われているところ。
エアロゲルは、NASAの宇宙服にも使われている素材で、薄くても抜群の保温効果が得られるようです。


ちなみに断熱素材自体は厚さ2mmですが、ジャケットはペラッペラのシェルのようなものではなく、中綿ジャケットのようなそれなりのボリューム感はあります。
ただ、モコモコのダウンほどではなく、わりとタイトめなフォルムです。
伸縮性は低く、腕周りや肩周りはあまりゆとりがないので、体格が良い方は普段より1サイズ大きめでもいいかもしれません。
私は身長180cm体重70kgで、普段はLやXLサイズを着用することが多いのですが、今回はXXLサイズを着用しました。
細部の各機能をチェックしてみた

ではまず、細部の機能を紹介していきます。
まず、外側は腰と胸の左右にポケットがあります。
全てファスナー付きなので、入れたものが落ちてしまうのを防げます。
外ポケットは断熱素材の外側にあるため、その恩恵は受けられません。

内側にも、左側に大きなメッシュポケット、右側にはファスナー付きのプライバシーポケットのようなものがあります。
写真に写っているゲージのようなものは温度計で、ジャケット内の温度がわかるようになっています。

肩、背中周りには熱反射シートがあるので、さらに暖かさをキープできそうです。

防水性ももちろんしっかり。
公式情報によると、傘の20倍の耐水圧があるそうです。
それがどの程度なのかはうまく説明できませんが、写真をご覧いただいてわかる通り、表地はしっかり水を弾いています。
そして、キャンプカテゴリーのブログとして特に取り上げたいのは、表地には難燃性が高いアラミド繊維が使われているというところ。
アラミドは焚き火グローブのような、高い難燃性が求められるものに使われる素材で、普通の生地より燃えにくくなっています。
防水性能が高いだけのジャケットならよくありますが、両方備えているものとなると一気に選択肢が少なくなります。
寒い時期こそ焚き火をしたくなるキャンプでは、この性能は重要ですね。

袖口は二重の防風構造で、外側はベルクロで絞れて、内側はタイツのようにキュッと絞られた構造になっています。
風が中に吹き込んでこないので、より一層保温性が高まっています。

ウエスト部分には裾からの風の侵入を防ぐ、伸縮性のあるベルトが装着されています。
これは暖かさの維持に貢献してくれるだけでなく、ウィンタースポーツで雪が中に入るのを防いでくれる、という役割もありますね。

フードを被ってファスナーを上まで閉めれば、目の周り以外はすっぽり覆われるのでとても暖かくなります。

首周りは起毛素材が使われているため、ヒヤッとせず暖かい着心地。
ドローコードが装備されているので、キュッと絞ればここもしっかりと風をガードしてくれます。
どのぐらい寒さを防げるか確かめてみた

ではいよいよ、肝心の防寒性能について、実際にキャンプでの成果を報告します。
炊事場の水も凍る、最低気温マイナス3度に達する冬キャンプで着用してみました。

結論から言うと、その環境でも全く寒くなく、高い防寒力を実感することができました。
今回は実験の意味も込めて、あえてTシャツ1枚の上に着用してみましたが、それでも寒さを感じませんでした。
私は基本寒がりで、普段はファーストレイヤーを着込み、何枚も重ね着するほどなんですが、その必要がない防寒性能の高さ!
正直、実際に使ってみるまでは半信半疑な気持ちもあったんですが、着用してみてそんな気持ちを抱いたことを申し訳なく思いました。
まさに冬キャンプのためのジャケット

ただ防寒性能が高いだけのウェアは、ハイスペックなダウンジャケットなど、これまでにも普通にありました。
あとはあるとしても、それに加えて防水性能が高い、というのがせいぜいですかね。
ボレアスジャケットの良いところは、それに加えて難燃機能も兼ね備えている、というところ。
段違いの暖かさで、防水性と難燃性が高い。
これはもう冬キャンプのために作ったんですよね、としか言いようがないジャケットでした。
ではまた。
Have a good camp.
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